新日本保険新聞社・シンニチ保険WEB

富国生命、世界銀行が発行するサステナブル・ディベロップメント・ボンドに投資

富国生命は、世界中の人々にとって喫緊の課題である気候変動対策の重要性に鑑み、世界銀行(国際復興開発銀行、以下「IBRD」)が発行するサステナブル・ディベロップメント・ボンドへの投資を実施した。
本債券への投資は、世界銀行の「気候変動行動計画」と、発展途上国の気候変動対策における「経済全体へのアプローチ」を後押しするものであり、これまでのグリーンプロジェクトだけではなく、より広範な分野のプロジェクトを通じて気候変動対策の強化を支援するものである。
2021年11月に開催された国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(以下、「COP26」)が採択したグラスゴー気候合意では、2020年までに年間1,000億ドルを共同で動員するという先進締約国の目標がまだ達成されていないことに深い憂慮が表明され、1,000億ドルの実施目標を早急に、かつ2025年までに完全に達成することを先進締約国に強く求めた。日本政府は、2021年から2025年までの5年間において、官民合わせて600億ドルの気候変動に関する支援を既に発表していたが、COP26において新たに5年間で最大100億ドルの追加支援の用意を表明した。
富国生命では、「生命保険事業を営む相互会社として、持続可能な社会の実現に貢献する」という経営方針に則り、ESG課題を考慮した投融資に積極的に取り組んでおり、これまでもプラスチック廃棄物による海洋汚染問題や、食品ロスと食品廃棄物問題への取組みを推進するサステナブル・ディベロップメント・ボンドへの投資などを行ってきた。
富国生命は、公共性の高い生命保険事業を営む相互会社として、“THEMUTUAL”というコンセプトのもと、真の“相互扶助”を体現する組織となることを目指している。本債券への投資は、契約者の大切な資金を運用するにあたり、収益性の確保のみならず、経営理念の一つである「社会への貢献」を実践しうる手法であると位置づけており、今後も、同様の投融資を継続的に実施していく。
●発行概要
発行体  国際復興開発銀行(IBRD)
債券  サステナブル・ディベロップメント・ボンド
購入額  6,500万オーストラリア・ドル 約60億円相当額(1オーストラリア・ドル=93円にて計算)
受渡日  2022年4月26日
償還日  2030年4月26日
発行利率  3.28%
取扱証券会社  シティグループ証券株式会社

関連記事(保険業界ニュース)

生損共済

JA共済連、約80億円のESG投資を実施

生保

メットライフ、ステークホルダーのためのよりたしかな未来の創造に向けた、サステナビリティレポートを発表

生保

第一生命、MCPグループが運用する日本株ロング/ショート・ファンド・オブ・ファンズに投資

生保

太陽生命、大同生命、富士フイルムホールディングスが発行する「ソーシャルボンド」へ投資

生保

明治安田生命、フランス預金供託公庫が発行する「サステナブル・ディベロップメント・ボンド」に投資

生保

太陽生命、「日本電気株式会社」が発行する「サステナビリティ・リンク・ボンド」への投資を実施

損保

日本地震再保険、SDGs債に投資

生保

大樹生命、米州開発銀行が発行する「サステナブル・ディベロップメント・ボンド」に投資

生保

住友生命、日本トムソン向けスミセイ・サステナビリティ・リンク・ローンを実行

生保

富国生命、すまいる・こんさーと(岩手)開催

関連商品