新日本保険新聞社・シンニチ保険WEB

富国生命、債券投資を通じた社会貢献事業支援世界銀行の「サステナブル・ディベロップメント・ボンド」に投資

富国生命は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響を受けている子どもの教育を支援する世界銀行(正式名称:国際復興開発銀行(IBRD)、ムーディーズ:Aaa、スタンダード&プアーズ:AAA)の取組みに賛同し、同行が発行するサステナブル・ディベロップメント・ボンドへ投資した。富国生命は早くから子どもの支援に取り組んでおり、同行が開発途上国で展開する教育支援プロジェクトに賛同した。債券投資を通じて、コロナ禍における教育支援の重要性を発行体と投資家が共に提起するのは今回が初めてとなる。本債券の取扱証券会社にはモルガン・スタンレーMUFG証券株式会社が指名され、総額7,000万米ドル(日本円で74億2,000万円相当)全額を富国生命が購入した。本債券の受け渡しと資金決済が9月23日に完了した。
世界銀行グループは、新型コロナウイルス感染症の拡大に対処すべく、開発途上国に対して最大1,600億ドルの支援を表明している。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う世界的な学校閉鎖は、約15億人もの子どもたちの安全、健康、学習、社会性と感情の発達に悪影響を及ぼしている。各国が学校を再開する一方で、世界で約10億人の生徒が今も登校できずにいる。 また、遠隔学習の取り組みが世界中に広がる中、デジタル・ディバイド(情報格差)により、遠隔授業を受けられない貧困層では教育の質の格差が拡大している。世界銀行の教育支援プロジェクトは、インターネットへのアクセスと遠隔学習環境の拡大による学習方法の選択肢の増加、遠隔授業に対応する教員育成等を通じ、デジタル・ディバイドの解消に向けた加盟国の支援を目的としている。さらに学校での健康診断、社会的距離措置などの対策を講じ、学校再開に向けた取り組みも行っている。
本件は、債券の発行体である世界銀行と資金の出し手である富国生命の直接的な協議を経て実現しており、多数の投資家が参加する公募債とは一線を画した形態となっている。
富国生命では「社会への貢献」を経営理念の一つに掲げており、これを実現する施策の一環として1968年から15年間にわたって「がんの子どもを守る会」に総額10億円の寄付を行い、近年では「ハローキティの病院訪問活動※」を実施するなど子どもを支援する活動に積極的に取り組んでいる。
本債券の購入については、契約者の大切な資金を運用するにあたって、収益性の確保のみならず、同社のCSR活動と親和性の高い社会貢献事業への支援も果たしうる手法であると位置づけており、今後も、同様の投融資を継続的に実施していく。
※同社イメージキャラクターである「ハローキティ」が、子ども病院・小児科病棟などを訪問し、入院中の児童やその家族を応援する活動。ハローキティとの記念写真を撮影し、 同社有志が手作りした写真立てに入れてプレゼントしている。
■発行概要
発行体        世界銀行(国際復興開発銀行:IBRD)
起債通貨       米ドル
発行総額(購入額)  7,000万米ドル(74億2,000万円相当額(1米ドル=106円にて計算))
受渡日        2020年9月23日
償還日        2040年9月23日※
発行利率<年率>   1.475%
取扱証券会社     モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社
※2023年9月23日に発行体の裁量により繰上償還可能

関連記事(保険業界ニュース)

生保

メットライフ生命、地域住民交流と「縁結び」の場「メットライフ財団支援ホームホスピスマイレの家」オープン

損保共済

こくみん共済coop〈全労済〉、全国の小学校・児童館などに横断旗157,812本を寄贈

損保

あいおいニッセイ同和損保、被災地の学校、地域の学校へベルマーク約124万点を寄贈

損保

三井住友海上、「かすみがうらマラソン兼国際ブラインドマラソン2024」で道下美里選手が優勝

損保

三井住友海上、三井住友海上文化財団による2024年度「コンサート開催地」および「助成先」決定

損保

三井住友海上、大地震発生時に自治体向けサービスの無償提供を開始

損保

トーア再保険、千代田区立小学校への環境関連書籍を寄贈

損保

あいおいニッセイ同和損保、産学連携:上智大学との連携講座を今年度も開講

損保

アニコム損保、親猫にはない新規の遺伝子変異により筋ジストロフィーを発症したネコの症例を報告

生保

ライフネット生命、「東京レインボープライド2024」にブース出展

関連商品