第一生命、国内生保初となるサステナビリティ・リンク・ローンへの融資
第一生命は、Indorama Ventures Global Services Ltd.を借入人、Indorama Ventures PCL(以下、「インドラマ社」)を保証人とするサステナビリティ・リンク・ローンに、約11億円の融資を行うことを決定した。なお、サステナビリティ・リンク・ローンへの融資は、国内生命保険会社として初めての取組みとなる。
インドラマ社は、タイを本拠とする、ペットボトルの原料となるPET樹脂事業において世界シェア約20%を占める世界最大手の化学メーカーである。PET樹脂は100%リサイクル可能な化学素材であるが、現状全世界のリサイクル規模は低水準に留まっている。インドラマ社は近年PET樹脂のリサイクル事業にも注力しており、2025年までにはインドラマ社のリサイクル水準を大幅に向上することを目指している。
サステナビリティ・リンク・ローンは、事前に設定されたサステナビリティ・パフォーマンス目標の達成状況によって金利が変動する仕組みとなっており、借入企業の取組み・行動変容を後押しすることで、環境・社会面において持続可能な経済活動を促進・支援することを目指す先進的な金融商品である。本件では、グローバルに信頼性の高い第三者機関の算出するサステナビリティスコアを目標点数以上に引き上げた場合に金利が引き下げられる。
同社は、本投資がインドラマ社のリサイクル事業をはじめとしたサステナビリティ取組の更なる推進の動機付けとなり、プラスチックごみ削減に向けた事業の構造転換(トランジション)の後押しとなることを期待している。