エヌエヌ生命、高校生のためのソーシャルビジネス企画コンテスト国内大会を開催
エヌエヌ生命は、このほど高校生のためのソーシャルビジネス企画コンテスト「Social Innovation Relay2019/20(ソーシャルイノベーション・リレー)」国内大会を開催し、優勝チームを決定した。
当大会は、学生自らが身の回りにおける課題を見つけ、ソーシャルビジネスとして解決すべくアイデアを国内外の高校生たちと競うコンテストとして、2015年より行っている。
大会当日は、全国約120チームの中から第一次、第二次の書類選考を勝ち抜いた7チームが会場に集合した。原則8分という限られた中で、ライバル校の学生や教員、3名の審査員を前に、全てのチームが熱意を持ってビジネスアイデアをプレゼンテーション方式で発表した。
ビジネスアイデアの傾向として、社会の動向を反映し、SDGsを意識したプランが多く見られた。その中で次の3チームが上位を飾り、審査員特別賞に1チームが選定された。
・1位
本郷高等学校(東京都豊島区)「Hawk4373」チーム
テーマ「Map for the Blind in Stations視覚障がい者のための駅構内案内アプリ」
・2位
兵庫県立大学附属高等学校(兵庫県赤穂郡)「NASA」チーム
テーマ「E-Cology生体に関する情報共有ネットワーク(外来種図鑑アプリ)」
・3位
東京電機大学高等学校(東京都小金井市)「yumepirika」チーム
テーマ「震災被災時における体育館などでの自家発電(ペルチェ素子による発電座布団)」
・審査員特別賞
海陽学園中等教育学校「extremist」チーム(愛知県蒲郡市)
テーマ「ストレス軽減アプリ」
1位の「Hawk4373」チームは、視覚障害者向けに、混雑した駅で出口までの音声案内をするアプリケーションの展開をビジネスアイデアとして発表した。視覚障害者が駅構内で鉄道会社職員に支援を受ける場合、2日前までの予約が必須となるため、急な予定変更が生じた場合の対応が難しく、駅構内で迷うことが多いのが現状。このアプリケーションを使用することで視覚障害者が抱く外出することへの不安を軽減し、精神・身体両方の健康増進につながることが期待される。また、視覚障害者支援にあたる鉄道会社職員の業務が軽減され、視覚障害者の鉄道利用者数増加が見込まれることを訴えた。
このビジネスアイデアは、「障害の4つのバリア」のうち「文化・情報面でのバリア」を縮小し、SDGs10番目の「人や国の不平等をなくそう」に該当する。
「Hawk4373」チームは、今年6月に予定されている国際大会(13ヵ国の参加予定)に進む。