日本生命、子会社ライフケアパートナーズによる企業主導型保育所と企業・従業員を繋ぐサービスを展開
日本生命は、株式会社グローバルキッズ(以下「グローバルキッズ」)が運営する「えんマッチ」事業※を同社子会社である株式会社ライフケアパートナーズ(以下「ライフケアパートナーズ」)が会社分割(吸収分割)にて事業承継することについて、基本合意書を締結した。
※首都圏を中心にグローバルキッズが支援する企業主導型保育所の空き状況を、企業の担当者が把握できるサービス
同社は、子育てと仕事の両立可能な社会の実現に向けて、保育事業者大手であるグローバルキッズと業務提携し、「全国の企業主導型保育所のサービス内容や空き状況等を専用のサイト上にまとめ、子育てと仕事の両立支援策として企業に福利厚生サービスとして案内する取組」(以下「同取組」)について、2019年3月から両社で検討を進めてきた。
関係先の企業から広く意見をえて、約200園の保育所が参画する中、同取組は、子育てと仕事の両立における企業の従業員への支援、および待機児童問題解決に資する保育事業者への支援の両面において、意義があることを改めて確認した。
同取組を両社で更に普及・発展させていくことを目的に、同社子会社であるライフケアパートナーズが、グローバルキッズにおいて既に先行実施している「えんマッチ」事業を2020年1月に会社分割(吸収分割)にて事業承継を受けることに加え、同社からライフケアパートナーズに2億円を追加出資し、3社の事業として展開を進めていくに至った。
事業展開にあたっては、東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター(以下「東京大学」)と共同研究のうえ、企業主導型保育所に関する調査研究等にもとづき各種情報提供や研修を行い、保育の質の向上に資する取組を進めていく。また、子育て世代の従業員に対しては、株式会社ベネッセコーポレーションが協力し、各種子育て関連情報の提供を進めていく。
同社は、SDGs達成に向けた主要項目の一つに「貧困や格差を生まない社会の実現~次世代を社会で育む仕組みづくり~」を目標に掲げている。今後も、子育てと仕事の両立を支援する取組、および保育業界の発展と安定に資する取組について、様々な企業や関係団体と意見を交えながら、発展的な取組の可能性を模索していく方針であり、生命保険だけではカバーできない価値の提供を通じ、人々の生活の安定と向上に寄与していく。
<東京大学との企業主導型保育所に関する全国調査について>
東京大学とは2019年4月から共同研究を開始しており、その一環として、全国の企業主導型保育所の施設長・保育士・利用者にアンケート調査を実施した。その結果、企業主導型保育所が保護者から認識不足であることや、保育所としては現在より研修を受講したいという意向がある一方、希望通り研修を受講できていない等の実態があった。
今回の調査結果をもとに、今後も企業主導型保育所の活性化や質向上に向けて、取組を進めていく。