アフラック生命、高校生向け奨学金制度、新規奨学生140人が決定
アフラック生命が社会貢献活動の一環として運営している高校生を対象とした奨学金制度において、2018年度の新規奨学生が決定した。
決定人数は「アフラックがん遺児奨学金」で119人、「アフラック小児がん経験者奨学金」で21人の合計140人である。
1.これまでに2,641人の高校生を支援1995年の制度設立以来、奨学生の総数は2,641人となり、奨学金給付額は累計で16億円を超えた。
■「アフラックがん遺児奨学金」「がん」で主たる生計維持者を亡くし、経済的理由から修学の機会が狭められている高校生への支援を目的とした奨学金制度である。2018年度の募集には、全国から245人の応募があり、このうち119人を新規奨学生として決定した。
■「アフラック小児がん経験者奨学金」小児がんを患った経験を持つ高校生への支援を目的とした制度である。全国から84人の応募があり、このうち21人を新規奨学生として決定した。
2.授業料負担は減ったものの、教育費の負担は依然大きく2018年度の応募者329人のうち、がん遺児奨学金では約9割が母子世帯である。また、小児がん経験者奨学金では、約4割が母子世帯で、現在も継続的な治療を受けている子どもたちは約3割を占めている。遠隔地の自宅を離れて大都市圏の専門病院に入院・通院する場合には、医療費に加え、付き添いの家族の交通費や宿泊費など経済的に大きな負担がかかる。なお、応募者の1世帯あたりの平均所得金額(稼働所得)は、がん遺児奨学金では76万円、小児がん経験者奨学金では220万円で、これは日本の「児童のいる世帯」の平均所得金額の646万円※1を大きく下回っている。2010年4月から、国の公立高校無償化や高等学校等就学支援金制度により授業料負担が軽減されたものの、入学金や教材費、通学費などの高校生活にまつわる費用の総額は、公立高校で年間約27万円、私立高校で約75万円となっており、がんで主たる生計維持者を亡くした世帯や小児がんを患った経験を持つ子どもがいる家計にとって、教育費が負担になっていることは依然として変わっていないのが実情である。
【1.奨学生数の推移】
今年度の新規奨学生140人を含め、奨学生累計数は2,641人にのぼっており、奨学金給付額は累計で16億3,252万円(2017年度末時点)となった。
【2.アフラックの高校生向け奨学金制度の仕組み】
本奨学金制度は同社と同社社員、同社販売代理店(アソシエイツ)からの寄付金を主な財源としている。また毎年、主に9月のがん征圧月間にあわせ、全国各地で街頭募金を実施し、一般からの寄付を募っている。