日本生命、経済産業省「J-Startup」サポーターズへ登録
日本生命は、経済産業省が主催するベンチャー企業の成長を加速し世界と戦うためのプログラム「J-Startup(※)」に、民間サポーターズとして登録することを決定した。
同社は1970年代より海外ベンチャーファンド投資に取組んでおり、2003年からは米国の資産運用子会社であるニッポンライフ・グローバル・インベスターズ・アメリカス・インク(以下「NLGI アメリカス」)等の海外運用現法を活用し、金融危機等も乗越えつつ、継続的にベンチャーファンド投資を行ってきたことで、シリコンバレーでのプレゼンスを向上させてきた。
1991年にはニッセイ・キャピタルを設立し、長期にわたってベンチャー企業への投資・支援活動を行ってきた。今般、ニッセイ・キャピタルも民間サポーターズに登録し、グループを挙げてベンチャー企業との関係を強化する。
既に同社では、昨年度に設置した「ヘルスケア事業開発チーム」が、慶應義塾大学先端生命科学研究所(Institute for Advanced Biosciences, Keio University)発のベンチャー企業である株式会社サリバテック等、様々な先端技術を持つベンチャー企業と提携・協力関係を構築し、ビジネスパートナーとして共存している。更にHealth2.0Asia-Japan やジャパン・ヘルスケアビジネスコンテストに協賛する等、スタートアップ企業を支援する取組の幅を拡げていく。
また、今年度より新たに設置した「イノベーション開発室」において、シリコンバレーの駐在員を増員し、国内外でのオープンイノベーション取組等を通じて、ベンチャー企業との協業・事業開発を積極的に推進していく方針である。
加えて、イノベーション開発室内にデータサイエンスチームを組成し、ベンチャー企業のサービス・ソリューションを生かしたデータ利活用の推進および、データサイエンティスト育成・採用による体制強化を図っていく。
同社は、ベンチャー企業への投資や経営支援を、生命保険事業の社会性・公共性に合致した活動と考えている。今回の「J-Startup」プログラムへの参画により、新しい時代を担う競争力・成長性を有するベンチャー企業の良きパートナーとして、日本生命のグループリソースの提供、取引先の紹介等、将来の更なる発展に向けた各種サポートに、より一層取組んでいく。また、ベンチャー企業が持つ先進的な技術やサービスを積極的に取込むことで、
「お客様の利便性・サービス向上」にも繋げていく。
<※J-Startup で目指すもの>
J-Startup という統一ブランドのもと、下記①~④の取組みを通じて日本の成長と雇用を支える新たなエコシステムを構築する。
①成長企業を「特待生」として選び、官民により集中支援
②特待生とサポーター、政府を結び付け、タイムリーかつスピーディーな措置を可能とするコミュニティを形成
③グローバル市場への挑戦を後押し