住友生命、乗合保険代理店向けデジタル支援ソリューションを共同開発
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住友生命は、出資先である株式会社アイリックコーポレーションおよび株式会社Finatextと共同で、業界初※となる乗合保険代理店向けデジタル支援ソリューションの開発を開始した。
本ソリューションは、住友生命の保険募集・コンプライアンス運営に関する知見、アイリックコーポレーションの「ASシステム」が有する商品データベース・保険証券分析機能・一括見積機能、Finatextの生成AI・データ分析技術を組み合わせ、乗合保険代理店の募集管理態勢の高度化と募集品質の向上を支援するデジタルプラットフォームの構築を目指すものである。また、住友生命グループのシングライフがデジタルテクノロジー分野で培った知見や顧客体験設計ノウハウも活用する。
本ソリューションではお客さまのご意向(顧客意向)の把握、商品比較、推奨理由の整理、お客さまとのやりとり履歴や検討プロセスの記録・保存(証跡管理)をデジタル上で一体的に支援する。これにより、代理店の自立的な業務運営を後押しするとともに、業務負荷の軽減や保険募集人の提案品質の向上を図り、お客さまが納得感を持って保険加入を検討できる環境づくりに貢献する。
住友生命グループは、ウェルビーイングインフラ企業として保険の役割・価値を拡げ、万一の保障にとどまらず、お客さまのウェルビーイングに貢献していくという「拡・保険」の考え方のもと、様々な商品・サービス・取組みを提供している。本ソリューションを通じて、乗合保険代理店の募集管理態勢の高度化を支援するとともに、顧客意向に沿った適切な保険提案を後押しすることで、お客さまのファイナンシャルウェルビーイングの向上に貢献していく。
※約款レベルの証券分析、顧客意向の把握、複数商品の検索、一括試算による商品比較、推奨理由の整理、対話履歴等の証跡作成をデジタル上で、AIも活用しながら一体的に支援するソリューションとして業界初(2026年9月時点、住友生命調べ)。
1.背景
今般、乗合代理店における適切な比較推奨販売の確保等に向け、保険業法に係る内閣府令および監督指針の改正が行われた。乗合保険代理店には顧客意向の的確な把握、意向に基づく商品選定、適切な比較推奨および証跡管理など、これまで以上に高度な募集管理態勢が求められている。
こうした中、乗合保険代理店では、以下のような課題が顕在化している。
・顧客意向把握の質のばらつき
・比較推奨の妥当性の確保
・保険商品説明に係る負担
・保険募集プロセスの証跡管理負担
また、保険募集人の経験やスキルによる提案品質のばらつきや、複数の保険会社の商品情報を比較・整理する業務負荷の大きさも業界共通の課題となっている。
こうした課題への対応と、顧客本位の業務運営のさらなる推進を目的として、本ソリューションの開発に着手した。
加えて、保険会社と代理店の関係を巡っては、保険会社から代理店への過度な便宜供与や出向者等を通じた販売支援のあり方が見直されており、代理店自らが顧客本位の業務運営を主体的に実践できる態勢の整備が求められている。
本ソリューションは、これまで人的支援によって行われてきた態勢整備支援の一部を、デジタル技術やAIによる支援へと転換することで、代理店が自立的かつ継続的に適切な保険募集を行うことを支援するものである。
2.本ソリューションの概要
本ソリューションは、顧客とのコミュニケーションを通じた意向把握から商品提案、比較推奨、証跡管理までの募集プロセスを、AIおよびデジタル技術により一体的に支援するものである。
AIエージェントを活用し、顧客意向の整理、追加ヒアリング項目の提案、必要保障額の検討、商品候補の抽出および選定理由の整理を支援する。これにより、保険募集人の経験やスキルに関わらず、顧客意向に沿った分かりやすい提案を行える環境の構築を目指す。
また、本ソリューションは、特定保険会社または特定商品の優先的取扱いを誘引しないためのインフラ整備でもあり、比較対象商品の範囲や候補商品の抽出などにおいて、代理店または特定の保険会社の意向により商品選定が偏ることのないよう、中立性および透明性の確保を開発方針の中でも重要なポイントに位置付けている。
a.本ソリューションにより期待される効果
・乗合保険代理店:募集管理態勢の高度化、業務負荷(比較推奨の妥当性確保、保険商品説明への対応負担、保険募集プロセスの証跡管理負担)の軽減、保険募集人の経験やスキルによる提案品質の差を縮小
・保険募集人:膨大な商品情報を自ら検索・比較しながら提案を組み立てるのではなく、AIエージェントの支援を受けながら、よりお客さまとのコミュニケーションや最終的な提案・説明に注力できる
・お客さま:意向に沿った提案を受けやすくなる、比較理由・推奨理由が分かりやすくなり納得感を持って保険加入を検討できる
3.主な機能
●顧客意向の構造的把握:対話型デジタルインターフェースを活用し、ライフステージ、保障ニーズ、家族構成、将来の資金計画等を体系的に整理する
●AIによる提案支援:AIエージェントは、顧客との対話内容、既契約情報および顧客属性情報をもとに、顧客意向の整理、追加ヒアリング項目の提案、必要保障額の検討、商品候補の抽出、選定理由の整理を支援する。なお、最終的な提案・説明は保険募集人が行う
●比較推奨支援:複数商品の比較結果に加え、推奨理由および非推奨理由を可視化し、比較推奨の妥当性および説明責任への対応を支援する
●証跡管理・監査対応:顧客との対話履歴および検討プロセスを記録・保存し、提案内容の適切性の検証、内部監査への対応を効率化する
4.各社の強みを活かした募集支援基盤
●住友生命
・活用する主な強み・機能:保険募集・コンプライアンス運営の知見、販売管理態勢に関する知見
・本ソリューションでの役割:募集管理態勢やコンプライアンス要件の設計を通じて、顧客本位の業務運営に資するサービス設計を支援する
●アイリックコーポレーション
・活用する主な強み・機能:「ASシステム」が保有する商品データベース、約款レベルで整理された商品情報、複数保険会社の商品を横断した一括見積機能、保険証券分析機能
・本ソリューションでの役割:顧客意向に基づく客観的な商品比較を支援し、比較推奨の透明性と納得性の向上を図る
●Finatext
・活用する主な強み・機能:生成AI技術、データ分析技術、金融機関向けAIソリューション「Finstage」、保険ビジネスプラットフォーム「Inspire」等で培った金融・保険領域の知見
・本ソリューションでの役割:顧客意向の整理、追加ヒアリング項目の提案、必要保障額の検討、商品候補の抽出、選定理由の整理、証跡作成等を支援し、募集品質の均質化と業務効率化を目指す
上記に加え、住友生命グループのシングライフが培ってきた、
・デジタル顧客接点の構築ノウハウ
・データ活用による提案高度化手法
・顧客体験(CX)設計の知見
・保険募集プロセスの証跡管理手法
・デジタル保険プラットフォーム運営ノウハウ
も取り入れ、日本の乗合代理店市場に適した先進的な募集支援サービスの実現を目指す。
こうした住友生命グループ内外の強みを融合し、先進性と実用性を兼ね備えたサービス提供を実現していく。
5.今後の展開
プロトタイプを開発し、金融機関向けの展示会への出展や、乗合保険代理店へのプレゼンテーションを積極的に実施する。
要望や意見を収集し、機能改善やサービス設計に反映することで、利用者目線に立った利便性の高いプラットフォームの実現を目指す。
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