新日本保険新聞社・シンニチ保険WEB

第一生命、木造ハイブリッド構造の賃貸オフィスビル「第一生命京橋キノテラス」竣工

第一生命は、清水建設株式会社(以下「清水建設」)の技術協力のもと開発を進めてきた、木造と鉄骨造のハイブリッド構造による賃貸オフィスビル「第一生命京橋キノテラス」(以下「本物件」)が7月18日に竣工した。
本物件は、第一生命にとって2022年度に竣工した「TDテラス宇都宮」に次ぐ2例目の木造ハイブリッド構造の建物である。中央通りと鍛冶橋通りが交差する視認性の高い立地にあり、東京メトロ銀座線「京橋」駅と直結し、地上12階・地下2階、高さ56mと、木造ハイブリッド構造のオフィスビルとしては竣工時点で日本一の高さとなる。「Well-being×Sustainability」をコンセプトに、清水建設の木質ハイブリッド技術「シミズハイウッド(R)」を活用することで、木造と鉄骨造の双方の強みを活かした、「木」を感じながらも開放性の高い外観や快適な木質無柱空間を実現している。
第一生命は、機関投資家として長年不動産投資を行っており、本物件をはじめ開発物件で再生可能な循環資源である木材使用を推進するなど、不動産投資の観点からも持続可能な社会の形成に貢献していく。
<本物件の主な特徴>
■Well-being:木質空間等による施設利用者への付加価値の提供
・木に囲まれた快適な執務空間と、外気に触れることができる環境づくり
・立地特性を活かした視界が遮られることのない基準階計画と、明るく開放的な共用部計画
■Sustainability:木造+鉄骨造のハイブリッド構造による持続可能な先進オフィスの実現
・オフィスビルとして国内最大級となる木材使用量(約1,100m3)ながら高い耐震性、耐火性、施工性を確保・木造ハイブリッド構造の採用及び木材利用による約740t-CO2のCO2固定化*、並びに電炉材の活用により、同規模の鉄骨造オフィスビルと比べ、建設時のCO2排出量を約37.5%削減
*木材は森林が吸収した炭素を貯蔵する効果があり、これを建築物に利用することにより、大気に放出しない取組み(=固定化)。
■Well-being:木質空間等による施設利用者への付加価値の提供
建物の内装に木材を用いることにより、心身面、生産性等に係る効果が得られることが明らかとなってきている。本物件では、主要構造部の天井や梁に使用した木材を積極的に内装デザインにも活用し、施設利用者に対してリラックス効果や生産性向上効果のある、木に囲まれた快適な執務空間を提供している。さらに各階にはワーカーが外気に触れられるテラスを配置することで、多様化するワークスタイルへの適応やコミュニケーションの活性化を促す空間を実現している。
また、本物件では大型再開発「東京スクエアガーデン」の緑豊かなオープンスペースに面する立地特性も意識した基準階計画を策定した。引張力に強くロングスパンに対応可能な鉄骨材と、圧縮力に強い木材の強みを活用し、周囲の景観も含めて南北に視線の抜けた40m×17mの木質無柱空間を実現している。加えて、街に開かれた1・2階の屋外ピロティ空間は、柱や軒天井に木を利用することで、街を訪れる方にも「木」のぬくもりが感じられるデザインとしている。
これらの特徴により、訪問者を含めた施設利用者へ、ウェルビーイング向上につながる付加価値を提供していく。
■Sustainability:木造+鉄骨造のハイブリッド構造による持続可能な先進オフィスの実現
本物件では、清水建設の木質ハイブリッド技術「シミズハイウッド(R)」を活用することで、木材のみでは実現が難しい中・大規模の木造建築に求められる高い耐震性、耐火性、施工性を確保している。東京都多摩産材をはじめとする国産材を活用し、木材使用量はオフィスビルとして国内最大級となる約1,100m3に上る。
また本物件では、木造ハイブリッド構造の採用や、木材利用による約740t-CO2のCO2固定化、並びに使用した鉄骨材の約70%にリサイクル資源を有効活用した電炉材を採用することにより、一般的な同規模の鉄骨造オフィスビルと比べ、トータルで約37.5%のCO2削減効果を実現した。
第一生命グループは、事業を通じた社会課題の解決と目指す社会の実現に向けて、優先的に取り組むべき重要課題を4つのコア・マテリアリティとして定め、サステナブルな社会の実現に取り組んでいる。この度、清水建設の技術協力のもと完成した「第一生命京橋キノテラス」は、コア・マテリアリティのうち、“Financial Wellbeing for All(すべての世代を支える金融サービスの提)”、“Healthy people and society(一人ひとりのWellbeingと健全な社会への貢献”、“Green Leadership(環境課題へ戦略的対応)”を体現するものと考えている。
今後とも、同社の不動産領域においても、提供サービスを拡充するとともに、コア・マテリアリティへの取組みを深化させ、持続可能な環境・社会へ貢献していく。
【物件概要】
物件名称 第一生命京橋キノテラス(旧・京橋第一生命ビルディング)
所在地 東京都中央区京橋二丁目4-12
敷地面積 1,322.24m2
延床面積 16,151.25m2
規模 地上12階・地下2階建、建物高さ:56m
構造 鉄骨造、一部木造
主要用途 オフィス、店舗
駐車場 43台(機械式:39台、荷捌:4台)
事業者 第一生命保険株式会社
設計者 清水建設株式会社一級建築士事務所
施工者 清水建設・日本建設共同企業体
管理会社 株式会社第一ビルディング
竣工日 2025年7月18日
その他 国土交通省「令和4年度サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)に採択

関連記事(保険業界ニュース)

生保

エヌエヌ生命、「アセットオーナー・プリンシプル」の受け入れ表明

生保

メットライフ生命、歩みがつなぐ未来メットライフ生命、子どもたちへの支援を拡充

生保

アクサ生命、「アクサの健康経営」キャンペーン2025を開始

生保

ソニー生命、ブランドコミュニケーション「生きがいってなんだろうラボ」を 7/17(木)より発足

生保

ソニー生命、新コーポレートスローガン「生きがいを、愛そう。」とステートメントを発表

生保

富国生命、確定給付企業年金制度の運営におけるアセットオーナー・プリンシプルの受入れを表明

生保

メディケア生命、「アセットオーナー・プリンシプル」の受入れを表明

生保

第一生命、日本国が発行するクライメート・トランジション利付国債へ投資

生保

大同生命、所蔵「大同生命文書」が大阪市文化財に指定

生保

クレディ・アグリコル生命、「お客さま本位の業務運営に関する方針」、主な取組内容および成果指標(KPI)を更新