朝日生命、「営業職員チャネルのコンプライアンス・リスク管理態勢の更なる高度化にかかる着眼点」に対する取組状況(2024年度) を公表
朝日生命は6月26日、営業職員チャネルのコンプライアンス・リスク管理態勢の更なる高度化に向けた2024年度の同社取組みについて、生命保険協会の「営業職員チャネルのコンプライアンス・リスク管理態勢の更なる高度化にかかる着眼点(以下、「着眼点」)」に記載の6項目に沿って、前回公表内容からの追加取組みを中心に次のとおり公表した。
1.コンプライアンス・リスク管理態勢
・役職員が経営理念の意味合いや考え方を深く理解し、自分ごと化するため、社内の理念体系を再整理するとともに、理念の意義を分かりやすく伝えるステートメントを新たに策定し、浸透に向けた取組内容を決定。
・理念体系の再整理に伴い、コンプライアンスの基本姿勢を示す「社長宣言」を改訂。適切な営業活動がコンプライアンスの基盤であることを研修等により教育。
2.コンプライアンス・リスクの評価
・不適正事象の発生要因について、役員によるディスカッションを実施し、制度や教育等の課題に応じた対応策を決定。
・過去に発生した不適正事象や苦情の状況等を踏まえ、支社におけるコンプライアンス評価項目を設定し、支社ごとのコンプライアンス水準を定量的に把握するとともに、コンプライアンス評価が低いなど、コンプライアンス・リスクが高い支社に対しては、コンプライアンス部門からの指導・支援を強化。
3.コンプライアンス・リスクに対するコントロールの整備・実施
・お客様からの信頼を損なうことがないように、自社で取り扱わない金融商品等に関する紹介・勧誘行為について、手数料受領の有無にかかわらず禁止。
実態把握と継続的な当該ルールの徹底を目的として、アンケート等による調査や教育を定期的に実施。
・営業所長のコンプライアンス意識の向上を図るため、営業現場で起こりうる事例を題材に、気付きや関連知識の習得を図る新たな教育ツールを提供。
4.コンプライアンス・リスクのモニタリングおよび不適正事象の(予兆)把握時の対応
・重大な不祥事故の防止に向けて、本社関係部でモニタリングの実施効果を検証し、検証結果を踏まえた対応を実施。
・ホームページや総合通知(ご契約内容のお知らせ)に掲載している金銭詐取の注意文言について、不正行為につながる行為を追記するなど、よりお客様に伝わりやすい内容に変更。
6.監査
・1 線、2 線部門における不祥事故防止態勢やお客様志向の業務運営について、3線部門として検証。
・継続的モニタリング等に資するデータ分析ツールを活用し、リスク評価に基づく固有の課題を踏まえた対応を推進。
同社は、保険料支払いの完全キャッシュレス化、契約・手続きに関するモニタリング等の不適正事象の未然防止に向けた制度面の対応に加え、理念の浸透を通じたコンプライアンス意識の更なる向上にも取り組み、会社の健全な成長につなげていく。