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第一生命、【インパクト投資】TYPICA Holdings株式会社に投資

第一生命は、コーヒー豆生産者とロースター※1の間で直接取引ができるオンラインプラットフォームを運営する国内ベンチャー企業のTYPICA Holdings株式会社(以下「TYPICA」)に対し、ESG投融資の一環であるインパクト投資※2として1億円の投資を実施した。
【本投資の概要】
⚫TYPICAは開発途上国のコーヒー豆生産者と先進国のロースターを繋ぎ、両者間でコーヒー豆の直接取引を可能とする独自のオンラインプラットフォームを運営する、国内ベンチャー企業。
⚫コーヒー豆の一般的な取引は、コンテナ単位(約18トン)で行われるが、TYPICAが運営するオンラインプラットフォームでの取引は、麻袋1袋単位(約60kg)で行うことが可能。そのため、コンテナ単位の生産規模に満たない小規模農家の希少性が高い豆を他の豆とブレンドすることなく出荷することが可能となる。
⚫また、生産者は自ら販売価格を決定できることに加え、購入するロースターも、生産者への支払金額等の購入価格の内訳を確認できる仕組みとしており、価格透明性の高い取引を実現。
⚫現在、世界に約1,250万軒存在しているコーヒー豆農家のうち約44%が貧困状態にあり、その殆どを開発途上国が占めている。本プラットフォームの活用により、生産者はコーヒー豆を適切な価格で販売することが可能となり、開発途上国における生産者の所得向上への貢献が期待される。
主な社会的インパクト関連するSDGs目標
⚫コーヒー豆の直接取引を通じて、開発途上国における貧困問題の解決を後押し
価格透明性が高い取引を実現するTYPICAのオンラインプラットフォームの活用を通じて、開発途上国におけるコーヒー豆生産者の所得向上に貢献
同社は本投資を通じて、高い投資収益を期待するとともに、開発途上国におけるコーヒー豆生産者の所得向上への貢献が期待されるTYPICAの取組みを資金面からサポートし、その進捗状況を継続的にモニタリングしていきます。今後も引き続き、運用手法の高度化・多様化によって資産運用収益の向上を図るとともに、責任ある機関投資家として持続可能な社会の形成に寄与すべく、ESG投融資に積極的に取り組んでいく。
※1 コーヒー豆を生豆の状態で仕入れ、焙煎し、卸売りまたは小売りする業者のこと。
※2 インパクト投資とは、運用収益の獲得と社会的インパクト(社会の構造変化等)の創出の両立を意図して投資判断を行う投資手法。
TYPICA代表取締役社長後藤将氏は以下のように述べている。
「2019年に創業したTYPICAは、企業や産業界の経済的な成長と社会的インパクトの創出を一貫して実現するビジネスモデルを追求する、グローバルなベンチャー企業である。中小規模のコーヒー生産者を主役としたダイレクトトレードの推進は、生産者の収入向上への貢献に限らず、人権や環境も含めたSDGsの根本問題の包括的な解決にもつながると考えている。また、現在開発中であるTYPICAのオンラインプラットフォームのニューモデルでは、コーヒーの生産・流通過程における温室効果ガス(GHG)排出量が可視化される予定である。今後は、事業の本質的な価値の向上を通じた社会的インパクトの最大化とともに、そのインパクトの測定と質の高いレポート体制の強化も進めていく。」

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