ライフネット生命、SMFGおよび三井住友カードと資本業務提携

ライフネット生命は、8月30日の取締役会決議により、株式会社三井住友フィナンシャルグループ（以下「SMFG」）及び三井住友カード株式会社との資本業務提携、並びに、公募による新株式発行、auフィナンシャルホールディングス株式会社及び三井住友カードを割当先とする第三者割当による新株式発行、並びに、同社株式の売出しに関し、下記のとおり決定した。
I.資本業務提携
【資本業務提携の背景及び目的】
同社は、2006年10月23日に設立され、2008年5月18日より営業を開始した、インターネットを主な販売チャネルとする生命保険会社である。相互扶助という生命保険の原点を忘れず、「正直に経営し、わかりやすく、安くて便利な商品・サービスを提供することで、お客さま一人ひとりの生き方を応援する」という経営理念を「ライフネットの生命保険マニフェスト」として、経営の柱と位置付けている。同社の生命保険商品は保障性に特化し、シンプルさとわかりやすさを追求するだけでなく、インターネットの特性を活かし低廉な保険料で提供している。また、デジタルテクノロジーを活用しながら、保険相談、申し込みから保険金等の支払いまで、一貫してお客さまの視点に立った利便性の高い商品・サービスの提供を実現するとともに、オンライン生保市場の拡大を力強く牽引するリーディングカンパニーを目指す姿としている。
経営方針の重点領域に「顧客体験の革新」及び「販売力の強化」を掲げ、生命保険の新しい価値を提供するための取組みを推進している。その一環として、幅広い顧客基盤とブランド力を有するパートナー企業と提携し、そのエコシステムにおける一翼を担うことで成長を加速させることを目指している。
三井住友カードは、クレジットカード事業を中心に展開している、三井住友フィナンシャルグループ（以下「SMBCグループ」という。）のクレジットカード会社であり、同社は2022年10月13日に三井住友カードと同社、ライフネットみらい株式会社（以下「ライフネットみらい」という。）の3社間でオンライン保険事業における協業に向けた業務提携契約の締結を発表した。かかる業務提携にもとづき、三井住友カードは、同社が提供するSMBCグループ会員向け保険ポータルサイト上で同社の保険商品の提供を開始しており、また、2023年3月1日、ライフネットみらいは同社の運営する保険選びサイト「ベターチョイス」へのリンクを設置し、さまざまな保険商品の比較・検討を可能とする取組みを開始している。
このような中、付加価値の高い保険商品と決済サービスとの連携を通じて、幅広い顧客にSMBCグループ及び同社グループのサービスを提供することで、本邦においてさらなる拡大が見込まれるデジタル保険マーケットを牽引することを目的に、2023年8月30日付で、SMBCグループの持株会社であるSMFG、三井住友カード、同社及びライフネットみらいの4社間で、資本業務提携基本契約（以下「本資本業務提携契約（SMCC）」といい、本資本業務提携契約（SMCC）に基づく資本業務提携を「本資本業務提携（SMCC）」という）を締結した。そして、SMBCグループ及び同社グループにおいてこれまで培ってきた戦略的な提携関係をさらに強固なものとし、本資本業務提携（SMCC）におけるSMBCグループ及び同社グループのさらなる成長及び発展を目的として、2023年8月30日付で三井住友カード及び同社は株式引受契約（以下「本株式引受契約」という。）を締結し、同社は、三井住友カードを下記「Ⅱ.公募及び第三者割当増資による新株式発行、並びに株式売出し2．auフィナンシャルホールディングス株式会社及び三井住友カード株式会社を割当先とする第三者割当による新株式発行」に記載の第三者割当増資の割当先とした。
【資本業務提携の内容】
本資本業務提携（SMCC）及び本株式引受契約に基づき、同社は、下記「Ⅱ.公募及び第三者割当増資による新株式発行、並びに株式売出し2．auフィナンシャルホールディングス株式会社及び三井住友カード株式会社を割当先とする第三者割当による新株式発行」に記載のとおり、三井住友カードに対して、同社普通株式4,014,000株を割り当てる。2023年8月8日時点における発行済株式数69,779,827株に対する割合は、5.75%である。
本資本業務提携（SMCC）において、SMFG、三井住友カード、同社及びライフネットみらいは、①SMBCグループのお客さまに向けた新たな保険商品の開発、②SMBCグループのお客さまに向けたデジタルアプローチツールの開発、③クレジットカードを軸とするSMBCグループの顧客基盤の拡大について協業を行い、協力して以下の施策に取り組むこととしている。
（1）SMBCグループのお客さまに向けた新たな保険商品の開発
（2）SMBCグループのお客さまに向けたデジタルアプローチツールの開発
（3）クレジットカードを軸とするSMBCグループの顧客基盤の拡大
上記3つの取組み以外にも、両社の商品・サービスを組み合わせることで、新しい価値を創造し、お客さまに選ばれる金融サービスの提供に努めていく。