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住友生命、海外事業債運用のグループ投資顧問会社への運用委託を開始

住友生命は、7月4日、住友生命グループの海外投資顧問会社である Symetra Investment Management Company(以下「SIM」)」への海外事業債の運用委託を開始した。なお、本委託は4月に設立したグループの国内投資顧問会社であるスミセイ・アセット・マネジメント株式会社(以下「SAM」)を通じて行う。
低金利環境が継続する中、住友生命は「一定の信用リスクをとることにより収益向上が見込める資産」として海外事業債への投資を拡大させてきている。海外事業債は今後もさらに残高を拡大させる予定であり、その安定収益確保とパフォーマンス向上は、資産運用における重要な課題であった。
SIMは、住友生命グループの米国生命保険会社であるシメトラ社の資産運用を担っており、同社CEO兼CIOである Mark Hunt氏のもと、投資経験豊富なメンバーから構成され、運用実績は良好であり、特に市場悪化局面におけるダウンサイド抑制に強みがある。
SIMおよび住友生命の人財や知見等のリソースを有効活用し、グループ全体のシナジー効果を発揮することにより、住友生命の資産運用収益力向上を実現するため、本委託を決定した。なお、SIMに委託する資産規模は、現時点で3兆円程度である。
●本委託のスキーム
SIMへの委託は、SAMを通じて行う。2021年度から1年以上かけて、日米3社間のシステム連携の開発、リスク管理・モニタリング体制の構築等を行い、委託スキームを整えた※。
SIMには、これまで住友生命で海外事業債運用に携わってきた職員を派遣しており、現地では両社の統合チーム(One Team)を作り、グループ全体の運用パフォーマンス向上・効率性向上を図っていくことを想定している。
※SAMは、5月31日付で金融商品取引法に基づく投資運用業の登録を行い、6月15日付で日本投資顧問業協会に加入した。

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