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三井住友海上あいおい生命、アジア開発銀行が発行するウォーター・ボンドに投資

三井住友海上あいおい生命は、このたびアジア開発銀行(以下「ADB」)が発行するウォーター・ボンドへ投資した(2021年10月21日付)。
1.投資概要
発行体:アジア開発銀行(Asian Development Bank)
投資額:30百万豪ドル(約24億円相当※1豪ドル=81.15円換算)
投資年限:10年(2031年償還)
発行体格付:スタンダード&プアーズ:AAA/ムーディーズ:Aaa/フィッチ:AAA
2.ウォーター・ボンドの目的
アジア・太平洋地域では、約3億人が安全な飲料水を利用できず、約12億人が適切な衛生施設にアクセスできない状況にある。廃水の約80%は、一次的な処理がほとんど、またはまったく行われずに、河川や湖、海に排出されている。また、この地域では、世界の水災害の40%以上が発生している。
ADBのウォーター・ボンドにより調達された資金は、同地域の水の供給、衛生、水資源管理、水関連の災害対策を含む、水と衛生の安全保障ニーズを満たすためのプロジェクトに充当さる。
3.同社のESG投資
MS&ADインシュアランスグループは、「グローバルな保険・金融サービス事業を通じて、安心と安全を提供し、活力ある社会の発展と地球の健やかな未来を支える」ことを経営理念に掲げている。また、中期経営計画「Vision2021」では、SDGs(持続可能な開発目標)を、社会との共通価値創造のあり方を示す道標として取り入れている。
同社は、SDGsに資する取組みとして、2016年度から継続的にESG投資を行っており、今回の投資はADBが発行する「ジェンダー・ボンド」に次ぐ、今年度2例目のESG投資になる。引き続き、財務の健全性と運用力の強化を図りながら、ESG投資を積極的に実行していく。

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