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第一生命、株式会社アウトソーシング向けサステナビリティ・リンク・ローンに融資

第一生命は、株式会社アウトソーシング(以下、「アウトソーシング社」)を借入人とするサステナビリティ・リンク・ローンに、20億円の融資を行うことを決定した。
サステナビリティ・リンク・ローンは、事前に設定されたサステナビリティ・パフォーマンス目標(以下、「SPTs」)の達成状況によって金利が変動する仕組みとなっており、借入企業の取組み・行動変容を後押しすることで、環境・社会面において持続可能な経済活動を促進・支援することを目指す金融商品である。
アウトソーシング社は、製造業務への人材派遣やIT分野を中心とした技術者派遣、在留外国人向け就労支援サービスなどを手掛ける人材派遣企業である。「労働格差をなくし、生き甲斐が持てる職場を創出することで、世界の人々の人生を豊かにする。」という経営理念の下、「就業機会の提供」や「質の高い教育の提供」を重要課題と特定し、これらに紐づく経営目標を設定している。
本件では、在留外国人の就労サポート人数の増加や産業生産性の改善に向けた人材育成数の増加等、アウトソーシング社における重要課題に沿った4つのSPTsを設定し、これらの目標の達成状況に応じて金利が変動する仕組みとなっている。
現在、日本では少子高齢化の進展に伴う生産年齢人口の減少といった労働力不足が社会課題として認識されており、投資やイノベーションによる生産性向上や就業機会の拡大、能力を発揮できる環境づくりなどの働き方改革が進められている。本件によって設定されたSPTsの達成は、こうした社会課題解決を後押しし、労働生産性の高い社会の形成に寄与することが期待される。
同社は本融資が、アウトソーシング社におけるサステナビリティ取組みの更なる推進の動機付けとなり、持続可能な社会の実現に向けた取組みの後押しとなることを期待している。今後も引き続き、運用手法の高度化・多様化によって資産運用収益の向上を図るとともに、責任ある機関投資家として持続可能な社会の形成に寄与すべく、ESG投資に積極的に取り組んでいく。
【案件概要】
借入人  株式会社アウトソーシング
組成額  合計150億円(同時に組成される期間2年のトランシェを含む)
期間   5年
アレンジャー  新生銀行
サステナビリティ・パフォーマンス目標(SPTs)
1.在留外国人の就労サポート人数の増加
2.労働集約セクターからスペシャリスト人材(エンジニアを対象とするIT人材や理工系人材)へのキャリアチェンジを実現する人数の増加
3.キャリアアップに向けた質の高い教育プログラム等の利用人数の増加
4.産業生産性を改善させるスペシャリスト人材の育成数の増加

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