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第一生命、団体年金保険(一般勘定)の新規受託再開および特別勘定フロアセットプラン発売

第一生命は、長期間にわたる低金利環境下においても、生命保険会社が担う利率保証機能を発揮することを目的とし、2021年10月より、団体年金保険(一般勘定)(以下、「一般勘定」)の保険料率を改定(予定利率および予定事業費率(手数料率)を引き下げ)したうえで、一般勘定の新規受託を再開する(※)。また、予定利率引き下げ後の代替ソリューションとして、一般勘定と特別勘定新商品「指数連動型配当口」を組み合わせた「特別勘定フロアセットプラン」を、2021年10月より発売する。
(※)保険料率の改定および新規受託再開の対象は、確定給付企業年金保険、厚生年金基金保険(Ⅱ)および新企業年金保険(Ⅱ)の一般勘定である。
1.一般勘定の新規受託再開について
近年、国内債券の利回り低迷を受け、企業年金の運用において、国内債券から為替ヘッジ付外国債券へのシフトが顕著である。しかしながら、海外金利も低下傾向を辿っており、確定利回りを求めるお客さま(企業年金)の代替投資先が喫緊の課題となっている。同社は一般勘定を受託し、生命保険会社として利率保証機能を提供しているが、長きにわたる国内金利の低迷により、2010年度より一般勘定の新規受託を抑制しており、確定利回りを求めるお客さまのニーズに応えられない状態が続いていた。
このたび、生命保険会社が担うことのできる利率保証機能を十全に発揮することが重要との考えのもと、一般勘定の新規受託(増額を含む)を再開することとする。
新規受託の再開にあたっては、現行の予定利率1.25%と国内金利水準との著しい乖離を解消する必要があることから、約款に定める基礎率変更権にもとづき、すでに受託している 一般勘定の年金資産を含め、予定利率を0.25%へ引き下げる。他方、同社がお客さまからの手数料率を見直し、商品性を確保している。
2.特別勘定フロアセットプランの発売について
一般勘定の新規受託再開および保険料率の改定と同時に、特別勘定商品である指数連動型配当口(ゴールドマン・サックス証券株式会社と共同開発)と一般勘定を組み合わせた特別勘定フロアセットプランを発売する。これは一般勘定の残高の一部(3%程度)を移管して加入することで、ダウンサイドリスクを抑制しつつ、一般勘定と合算で従来の予定利率である1.25%相当の利回りを目指す商品である。
同社は、お客さまの年金制度の安定的運営に貢献していくために、一般勘定の新規受託により利率保証機能を提供するとともに、特別勘定フロアセットプランの提供を通じ、より高い水準の利回りを求めるお客さまのニーズにも応えていく。
【特別勘定フロアセットプランの概要】
一般勘定に「運用期間10年・毎年分配型」の新しいタイプの特別勘定特約「指数連動型配当口」を一定割合付加し、組み合わせて運用する。
<運用の仕組み(イメージ図)>
①資産100を一般勘定97、特別勘定3の割合で組み合わせて運用を開始する。
②一般勘定97は以下の前提で運用した場合、10年後に約100になる。※1
③特別勘定3から分配金が生じた場合、一般勘定へ振り替え、運用する。また、特別勘定部分は順次減少し、運用成果にかかわらず10年後には0<ゼロ>になる。※2
④資産全体では、年率1.25%を超える運用利回り(10年後に113.2)を目指す。
※1:将来支払う契約者配当率は変動し、0.21%未満の場合、10年後に100にならない可能性がある。
※2:分配金は変動し、0<ゼロ>となる可能性もある。

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