第一生命、2020年責任投資活動報告を公表
第一生命は、ESG投資の更なる高度化に向けた取組みの一環として、外国株式インハウス運用※1の運用目標(ベンチマーク)にESG指数を採用することを決定した。
同社は、日本全国の約1,000万名のお客さまから預かった約36兆円の資金を幅広い資産で運用する「ユニバーサル・オーナー」として、持続可能な社会の実現に向けたESG投資の取組を推進している。2020年4月には「第一生命のESG投資の基本方針」※2を策定し、全資産の運用方針・運用プロセスにESG要素を組み込むことを目標のひとつに掲げ、取り組んでいる。
今般採用するESG指数は、資産運用の意思決定ツール・サービスを提供する世界的なリーディングプロバイダーのMSCI社が提供する「MSCIACWIESGユニバーサル指数」をベースとした指数である。同指数は、ユニバーサル・オーナーとして幅広い銘柄への分散投資を維持しながら、ESGを考慮した投資の割合を高めようとする投資家向けの指数であり、元指数である時価総額加重型の「MSCIACWI(全世界株式指数)」の構成銘柄を基本としつつ、ESG評価が高い企業ほど組入比率が高くなることが特徴である(元指数対比で最大2.5倍)。
同社は2019年より、ESGスコアを用いてポートフォリオを構築する運用手法を外国株式運用の一部資金において導入していた※3が、今般のESG指数の採用によりESG運用を行う対象金額を大幅に拡大させ、時価ベースで約4,000億円相当となる外国株式インハウス運用全体でESGを考慮した運用を行う。
今後も引き続き、運用手法の高度化・多様化によって資産運用収益の向上を図るとともに、責任ある機関投資家として持続可能な社会の形成に寄与すべく、ESG投資に積極的に取り組んでいく。
※1 資産運用を外部の機関に委託せずに自ら運用を行うこと。
※2 『「第一生命のESG投資の基本方針」の策定について』(https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2020_009.pdf)
※3 『株式運用におけるESG投資の高度化』(https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2019_021.pdf)