生保文化センター、2025(令和7)年度生活保障に関する調査(速報版)を公表
生保文化センターは、10月23日、「2025(令和7)年度生活保障に関する調査(速報版)」を取りまとめ公表した。
この調査は、人々の生活保障意識や生命保険の加入状況をはじめとした生活保障の準備状況を時系列で把握することを目的に、3年ごとに実施している。
今回の主な調査結果は以下のとおりである。
1.生活設計と生活保障意識
(1)自分自身や家族の将来のために、生活設計を立てている人は約4割
(2)想定される将来のライフイベントは「老後生活の充実」が最も高い
(3)生活保障に対する不安の割合は医療保障、介護保障、老後保障で高い
(4)自助努力による経済的準備は、「準備している」が老後保障で約7割、介護保障で6割弱と前回と比べ増加
(5)生活保障準備は老後保障と介護保障で「充足感なし」が6割超、医療保障と死亡保障は前回から増加
2.医療保障
(1)疾病入院給付金の支払われる生命保険の加入率は65.6%
(2)疾病入院給付金額の必要額10,100円(日額)、24.0万円(一時金)に対し、疾病入院給付金加入金額は8,500円(日額)、19.4万円(一時金)
3.介護保障
(1)民間の介護保険・介護特約の加入率は10.4%
(2)自分が介護してもらいたい場所は「公的な介護老人福祉施設など」が35.2%(P7)
4.老後保障
(1)夫婦2人の老後の最低日常生活費は平均で月額23.9万円、ゆとりある老後生活費は月額39.1万円
(2)老後の生活資金をまかなう手段として「預貯金」が71.4%
(3)老後資金の使用開始年齢の平均は67.2歳
5.死亡保障
(1)死亡保険金の必要額は1,569万円、加入金額は887万円
(2)自助努力による準備手段は「生命保険」が最も高く60.2%
6.生命保険の加入状況
(1)加入している生命保険の保険料払込方法は、「月・半年・年ごとに支払っている」が約9割(P11)
(2)年間払込保険料の平均は17.1万円、一時払保険料の平均は442.5万円
(3)民保の外貨建て保険の加入率は1.9%
7.直近加入契約の状況と今後の加入意向
(1)加入方法(対面・非対面)に対する意向は、「自宅や職場、窓口で営業担当者に直接会って加入したい」が最も高く60.6%
(2)最も加入意向のあるチャネルは「営業職員」が35.6%
【調査要領】
調査地域:全国(400地点)
調査対象:18歳から79歳の男女個人
回収サンプル数:4,837
抽出方法:層化2段無作為抽出
調査方法:面接聴取法(ただし生命保険・個人年金保険加入状況部分は一部留置聴取法を併用)
調査時期:2025年4月5日から2025年6月11日
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