T&Dホールディングス、ドイツ生命保険持株会社ヴィリディウムへ出資
T&Dホールディングスの子会社であるT&Dユナイテッドキャピタル株式会社(以下「TDUC」)は、Allianz SE(以下「アリアンツ」)およびBlackRock,Inc.(以下「ブラックロック」)とともに、ドイツの生命保険持株会社であるViridium Group GmbH & Co.KG(以下「ヴィリディウム」)の株主であるCinven Limited(以下「シンベン」)のファンド等(以下「売り手」)との間で、ヴィリディウムの買収(以下「本取引」)に関する契約を締結した。本取引において、既存のヴィリディウムの株主である、Generali Financial Holdings(以下「ゼネラリ」)およびHannover Ruck SE(以下「ハノーバー・リー」)は引き続きヴィリディウムの株主として残り、TDUC、アリアンツ、ブラックロック、ゼネラリおよびハノーバー・リー(以下、総称して「コンソーシアム投資家」)がヴィリディウムを共同して所有することになる。
本取引におけるヴィリディウムの取引価値は約35億ユーロとなる※1。本取引において、TDUCは約1,200億円(1ユーロ=163.72円)の出資を見込んでいる※2。本取引完了により、TDUCはコンソーシアム投資家の中で最大となる29.9%の持分を取得し、ヴィリディウムは同社グループの持分法適用関連会社となる※3。本取引に伴う同社2025年3月期通期の連結業績予想に修正はない。また、今後、同社連結業績への影響が生じることが判明した場合、速やかに公表する。なお、本取引は関係当局の承認等を前提とし、2025年後半の完了を予定している。
2014年の事業開始以来、ヴィリディウムは、ドイツにおいて新契約募集を停止した状態の生命保険会社(「クローズドブック生命保険事業」)を4社買収し、その保険契約者は合計で約340万人に及ぶ。同社は、買収したクローズドブック生命保険事業を先進的なIT・オペレーション基盤に統合することによる効率性改善等を通じて、保険契約者にメリットを提供するとともに安定的な株主リターンを実現してきた。同社は、ドイツおよびその他の欧州地域におけるクローズドブック生命保険事業の取引市場には大きな潜在成長性があると見ており、今後、ヴィリディウムが、アリアンツをはじめとするコンソーシアム投資家のサポートの下、当該地域における生命保険ソリューションの有力な提供者として更に発展することを期待している。
T&Dホールディングスグループは、本取引を、FGH Parent,L.P.(以下「フォーティテュード」)への出資に次ぐクローズドブック事業投資の「もう一本の柱」と位置づけており、フォーティテュードとの間での地域およびビジネスモデルの分散を通じて、グループ長期ビジョンで掲げる「事業ポートフォリオ多様化・最適化」の実現に大きく寄与するものと考えている。同社グループは、引き続き持続的成長の実現を目指した取組みを進めていく。
※1 本取引に係る売り手への払込資金は、コンソーシアム投資家からの出資に加え、コンソーシアム投資家が共同設立する持株会社が行う借入によっても賄われる予定である。
※2 払込金額は、取引完了時の価格調整等によって変動する可能性がある。
※3 本取引完了後、TDUC社は、コンソーシアム投資家が共同設立する持株会社やヴィリディウム社の取締役会(またはこれに相当する機関)に役職員を派遣することを予定している。