第一生命ホールディングスと丸紅による国内不動産事業の統合に関す 事業統合契約および株主間契約を締結
第一生命ホールディングス(代以下、「第一生命HD」)と丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は、2月28日、国内不動産事業の統合に関する事業統合契約および株主間契約(以下、合わせて「本契約」)を締結した。
第一生命HDと丸紅は、本契約を通じて、出資比率50:50の中間持株会社(以下、「JV会社」)傘下に、シナジーが見込まれる両社の以下の国内不動産事業※を集約する。JV会社の新たな商号は本事業統合の効力発生予定日(2025年7月)までに決定する予定である。
※第一生命保険株式会社が一般勘定で投資・運用する不動産に係る事業は本事業統合の対象外。
【事業統合の狙い】
2024 年6月の不動産事業分野における戦略的提携に関する覚書締結以降、両社は協業体制の構築に向けて協議を進めてきた。今般、上述の事業における両社の事業基盤を活用した新たな価値創造を行うパートナーシップを構築し、スケールメリットの創出、事業領域の相互補完、人財交流により、両社の一層の企業価値向上や社会的価値の創造に資するとの認識で一致し、2月28日に、本契約を締結するに至った。
【本統合の意義】
本統合は、第一生命HDと丸紅の強みを生かし、国内不動産バリューチェーンの強化拡大を推進するものであり、両社の事業基盤を活用した新たな価値創造を目指している。特に、生命保険会社が保有する資産運用・金融仲介機能と、総合商社が保有する幅広いネットワークや知見を通じて培った実績やノウハウを融合させ、スケールメリットを生かした持続的な成長を目指す。
今回の統合により、DLR、MRA、MAMの不動産運用資産残高の合算が1兆7,041億円(2024年12月末時点)となり、これは不動産アセットマネジメント業界有数の運用資産規模に相当する。また、長年にわたり取り組んでいる住宅領域を中心に幅広い分野で開発・所有賃貸機能を強化し、特に開発においては、両社グループの歴史ある開発知見および実績を基に、時代のニーズにあったアセット開発を推進していく。プロパティマネジメント分野においては、それぞれのグループの強みを生かして総合的な機能を発揮していく。
両社は国内トップ水準の不動産運用資産規模を目指してアセットマネジメントを主軸とする国内不動産バリューチェーンを構築し、開発からプロパティマネジメントまでの一貫したサービス提供を実現することで、幅広い不動産分野でさらなる価値提供を行う。