生保各社、2024年度第3四半期決算報告を発表
生保各社は、2024年度第3四半期決算(2024年4月1日~2024年12月31日)を発表した。
■オリックス生命
同社は、生命保険会社としてより一層お客さまのお役に立てるようになるため、第一分野の販売を強化することを重要施策として掲げている。第3四半期においては、新契約件数は減少したものの、2023年11月に保険料率改定を行った円建終身保険や、2024年11月に発売した一時払終身保険など、第一分野の販売が堅調に推移したことから、新契約年換算保険料は前年同期比115.2%、新契約高は前年同期比100.9%となった。保有契約についても、終身保険の保有が増加したことなどにより、保有契約年換算保険料は前年度末比101.7%となった。
基礎利益は、円建終身保険などの販売が堅調に推移したことに伴う責任準備金負担の増加などにより、前年同期比74.5%の124億円となった。当期純利益は、為替変動に伴う外貨建責任準備金繰入額の増加などにより36億円となった。
総資産は、保険料等収入の増加などにより、前年度末比106.0%の3兆1,170億円となった。
・ソルベンシー・マージン比率は、前年度末とほぼ横ばいの984.5%となり、引き続き高水準を維持している。
・保険金支払能力格付け(格付投資情報センター(R&I)):AA
■ジブラルタ生命
・業績指標
個人保険と個人年金保険の合計(以下、個人保険)の新契約高は1兆8,398億円(前年同期比12.2%増)、個人保険新契約年換算保険料は387億円(前年同期比30.4%増)となった。
なお、同社は2021年10月から、営業社員を通して同社子会社であるPGF生命(プルデンシャルジブラルタファイナンシャル生命保険株式会社)の商品を販売している。仮に、上記の同社商品の業績に、PGF生命商品の販売分を加えた場合には、個人保険新契約高は2兆1,703億円(前年同期比6.0%増)、個人保険新契約年換算保険料は574億円(前年同期比10.5%増)となる。
・規模指標
個人保険の保有契約高は37兆2,177億円(前年度末比0.2%減)、個人保険保有契約年換算保険料は8,893億円(前年度末比0.5%減)となった。
総資産は10兆9,217億円(前年度末比8.2%減)となった。
・収益指標
保険料等収入は8,878億円(前年同期比20.0%増)となった。また、基礎利益は1,075億円(前年同期比11.9%減)、四半期純利益は923億円(前年同期比43.4%増)となった。
・健全性指標
ソルベンシー・マージン比率は1,043.1%(前年度末比122.2ポイント増)と、十分な支払余力を確保している。
■PGF生命
当期の新契約業績(個人保険及び個人年金保険合計)について、新契約高は6,679億円(前年同期比3.9%減)、新契約年換算保険料は425億円(前年同期比4.7%増)となった。
また、個人保険及び個人年金保険合計の保有契約高は8兆1,062億円(前年度末比9.7%増)、保有契約年換算保険料は3,723億円(前年度末比11.3%増)となった。
保険会社の本業の収益を示す基礎利益は、167億円(前年同期比33.4%減)となった。また、経常利益は15億円(前年同期比94.1%減)、四半期純利益は8億円(前年同期比95.3%減)となった。
財務の健全性を示す指標の1つであるソルベンシー・マージン比率は、655.2%(前年度末差96.9ポイント減)となった。
■PGF生命
・2024年度第3四半期業績ハイライト
保有契約高 45兆5,736億円 前年度末比:1.6%増
保有契約年換算保険料 8,937億円 前年度末比:1.8%増
総資産6兆4,067億円 前年度末比:1.8%増
ソルベンシー・マージン比率 753.0% 前年度末比:3.7ポイント増
新契約高 3兆3,557億円 前年度末比:12.7%増
新契約年換算保険料 584億円 前年度末比:14.7%増
保険料等収入 1兆1,300億円 前年度末比:2.7%減
基礎利益 310億円 前年度末比:5.5%減
経常利益 229億円 前年度末比:13.1%減
四半期純利益 143億円 前年度末比:21.2%減
■ソニー生命
2024年度第3四半期主要業績
□保有契約高 70兆9,585億円 対前年同期比:9.7%増加
□保有契約件数 920万5,923件 対前年同期比:2.0%増加
□保有契約年換算保険料 1兆2,778億円 対前年同期比:8.7%増加
□新契約高 8兆1,518億円 対前年同期比:11.8%増加
□新契約件数 55万2,996件 対前年同期比:4.8%増加
□新契約年換算保険料 1,311億円 対前年同期比:14.4%増加
□保険料等収入 1兆3,915億円 対前年同期比:9.1%増加
□保険金等支払金 8,411億円 対前年同期比:10.6%増加
□経常利益 337億円 対前年同期比:77.8%増加
□四半期純利益 217億円 対前年同期比:93.9%増加
□基礎利益 1,029億円 対前年同期比:22.7%減少
□総資産 17兆3,321億円 対前年同期比:4.3%増加
□ソルベンシー・マージン比率 1,644.6% 対前年同期比:243.0ポイント低下