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明治安田生命、アクセンチュア社と包括的パートナーシップ契約を締結

明治安田生命は、アクセンチュア株式会社(以下アクセンチュア社)と包括的パートナーシップ契約を締結した。
同社は、10年計画「MY Mutual Way 2030」のもと、「『ひとに健康を、まちに元気を。』もっとも身近なリーディング生保へ」の実現に向けて、「人とデジタルの効果的な融合」を重点方針の一つに掲げ、デジタルトランスフォーメーション戦略(DX戦略)を推進している。
そのなかで、近年登場した「生成AI」の個別業務における活用も積極的に進めているが(注1)、生成AI等の先端デジタル技術を本格的に業務実装するためには、ハルシネーション(注2)等のリスクや今後の急速な技術進展等に適切に対応する必要があり、その点で同社の知見・人財・基盤はまだ十分とは言えない状況である。
(注1)同社版ChatGPT「AIアシスタント」の利用拡大や生成AI実装による業務効率化の取組みが 評価され、公益社団法人企業情報化協会「2024年度(第42回)IT賞」において「IT賞(マネジメント領域)」を受賞
(注2)AIが事実に基づかない情報やデータを生成または予測する現象のこと
これを踏まえ、同社は、当該領域で卓越したケイパビリティと実績を有するアクセンチュア社と包括的なパートナーシップ契約を締結し、同社の力を借りながら態勢強化を進めることにした。
このパートナーシップでは、同社内に新設する専担組織のもと、アクセンチュア社の伴走を受けながら、先端デジタル技術の全社横断的な業務実装に向けた検討・開発(モノづくり)と、検討・開発プロセスを通じた実践的な人財育成(ヒトづくり)に取り組んでいく。
なお、契約期間は2029年度末までの約5年間、この取組みへの投資規模は現時点で約300億円を想定しており、同社の戦略上重要かつ将来への効果・影響が大きいテーマを対象に、システム開発と業務への実装、そしてDX・AI関連領域で中核を担う存在として300名を超える同社人財の育成をめざす。
【パートナーシップにおける取組みの例】
■生成AI等によって全従業員の業務の効率化・高度化をサポートする「デジタル秘書」の開発
~約36,000人を超える同社営業職員(MYリンクコーディネーター等)向けの「デジタル秘書 MYパレット」から順次展開
■様々なAI・データの柔軟な利活用を可能とし、今後の技術進展等に対する拡張性・機動性も備えたデジタル基盤「AIプラットフォーム」の構築
■先端技術を活用したビジネス・プロセス・リエンジニアリング(BPR)による一段の業務効率化と、従業員が「人ならではの価値」を生み出す業務に専念できる環境の整備
同社は、パートナーシップを通じた先端デジタル技術の活用と「人の役割の高度化」の併進によって「人とデジタルの効果的な融合」を実現し、「ヘルスケア・QOLの向上」や「地域活性化」の領域を中心に、「生命保険会社の役割を超える」価値の創造・提供に取り組んでいく。

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