明治安田生命、2024年生まれの子供の名前調査結果を発表
明治安田生命は、毎年、同社の生命保険加入者および既契約情報を対象に「生まれ年別の名前調査」を行っている。
同調査は1989年に実施して以来、今年で36回目となり、名前に関する貴重な資料として好評である。
このたび、2024年生まれの子供の名前について調査を実施した。
■明治安田生命の「生まれ年別の名前調査」
1.2024年生まれの人気の名前(表記編)
2024年生まれの名前(表記)ベスト10のポイント
○男の子は『陽翔』ちゃんが、2017年以来、7年ぶりのトップ
・トップは、太陽のようにキラキラと輝き、大空に羽ばたく姿を連想する『陽翔』ちゃんが、2017年以来、7年ぶりのトップに
・2位の『凪』ちゃん、3位の『朝陽』ちゃんなど、自然にちなんだ空や海を連想させる名前が大人気
・頻発する自然災害や異常気象、不確実性の高い時代だからこそ、雄大さ・穏やかさ・温かみを感じられる名前が人気の様子
・圧倒的人気!大谷翔平選手の活躍は名づけにも影響!二刀流の快挙で初めてアメリカン・リーグのMVPに選出された2021年から4年連続、使用漢字トップは「翔」
・名前の最後に用いられる漢字は「太」から「翔」・「斗」に変化している様子
○女の子は『紬』ちゃんが、2021年以来、2回目のトップ
・『紬』ちゃん、『翠』ちゃん、『凛』ちゃんと、調査開始以降初めて、トップ3が全て漢字一文字
・そのほかにも『葵』ちゃん(6位)、『凪』ちゃん(13位)、『澪』ちゃん(16位)等、文字の持つ意味が強調され、印象に残る名前と言われる漢字一文字の名前が、トップ50のうち17個ランクインするほど大人気
・トップは、長い時間と手間をかけて丹念に作られることから、「つなぐ」「根気強さ」「丈夫さ」を連想させる『紬』ちゃん、続いて2位は、躍動感あふれる生命力と上品で澄んだ印象を合わせ持つ『翆』ちゃん、3位は、可愛らしい音の響きと凛々しく力強い印象を受ける『凛』ちゃん
子供の名前(表記)の特徴
○男の子は空や海などを連想させる漢字を使用した壮大で清々しい名前が人気
・太陽のようにキラキラと輝き、大空に羽ばたく姿を連想させる『陽翔』ちゃんが2017年以来、7年ぶりにトップに返り咲き
・大谷翔平選手の活躍は名づけにも影響!二刀流の快挙で初めてアメリカン・リーグのMVPに選出された2021年から4年連続、使用漢字トップは「翔」
○女の子は漢字一文字、日本の伝統文化や季語に由来する名前が人気
・『紬』ちゃん、『翠』ちゃん、『凛』ちゃんと、調査開始以降初めて、トップ3に漢字一文字の名前がずらり
・今年放映のあのドラマも名づけに影響!?「紬」【『紬』ちゃん(1位)】、「葵」【『陽葵』ちゃん(2位)・『葵』ちゃん(6位)】、「琴」【『琴葉』ちゃん(11位)・『琴音』ちゃん(41位)】等、日本の伝統文化や季語に由来する名づけが人気の兆し
2.2024年生まれの人気の名前(読み方編)
2024年生まれの名前(読み方)ベスト10のポイント
○男の子は『ハルト』ちゃんが16年連続、女の子は『ツムギ』ちゃんがトップ
・男の子は、優しく暖かくも元気な響きの『ハルト』ちゃんが16年連続トップ
・女の子は、『ツムギ』ちゃんが調査開始以降、初めてのトップに
子供の名前(読み方)の特徴
○外国でも馴染みやすい“グローバルネーム”の人気が上昇中
・女性の社会進出やグローバル化の象徴か?特に女の子で、発音がしやすく、外国語表記の変換しやすい“グローバルネーム”の人気が広がり
・『エマ』(Emma)ちゃん、『サラ』(Sara)ちゃん、『ハナ』(Hannah)ちゃん等、米国でも定番の名前から、『サナ』(Sana)ちゃん、『メイ』(May)ちゃん等、日本語でも英語でも違和感のない名前も大人気
○男の子は“2音ネーム”が定着!?
・女の子の読み方で根強い人気を誇る“2音ネーム”が男の子にも定着
・2013年にはベスト50のうち7個に留まっていた“2音ネーム”が、今年は20個もランクイン
3.トピックス
○2025年は名前の“読み方”に変化のある年になるか!?
・2025年5月の改正戸籍法の施行に伴い、戸籍の氏名の「読み方」(ふりがな)が義務化
・漢字と読み方が反対の意味になるもの、読み違い・書き違いが判然としないもの、関連性が認められないもの等は、届け出が認められない可能性
・来年の子供の名前ランキングに一定の変化が出る可能性もあるので、要注目