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明治安田生命、中米経済統合銀行が発行する世界初の「マザーヘルスボンド」に投資

明治安田生命は、中米経済統合銀行(Central American Bank for Economic Integration、以下「CABEI」)が経済的に困難な状況にある母親や妊婦に向けた安定的な食糧供給支援を目的に世界で初めて発行する「マザーヘルスボンド」について、総額2.1億豪ドル(約206億円)を単独で購入した。取扱証券会社にはバークレイズ証券株式会社が指名された。
現在、南米の一部地域ではインフレと経済悪化が貧困率の上昇を招いており、子育てをする母親や妊婦が栄養不足に苦しんでいる。
本債券は、CABEIのソーシャルボンド・フレームワーク(注)に基づいており、調達された資金は、当該地域において経済的に困難な状況にある母親や妊婦に向けた安定的な食糧供給を支援するプロジェクトに充当され、出生児や乳児など未来世代を含めた健康寿命の延伸に役立てられる。
【本債券の概要】
発行体 中米経済統合銀行(CABEI)
債券の発行・購入額 2.1億豪ドル(約206億円)
払込期日 2024年10月17日
償還期限 2039年10月17日
同社では、「明治安田フィロソフィー」を経営の根幹に据え、「2030年にめざす姿」を「『ひとに健康を、まちに元気を。』最も身近なリーディング生保へ」と定めている。
また、SDGsにおける17のゴール、およびこれらに内包される169のターゲットから導き出される社会課題のうち、「健康寿命の延伸」を優先課題の一つに設定し、課題解決に向け「みんなの健活プロジェクト」(注2)を通じて、「“けんしん”と予防」の健康改善サイクルの継続を後押ししている。
 同社は「確かな安心を、いつまでも」という経営理念のもと、ESG投融資を通じてグローバルな環境・社会課題の解決と国内地域経済活性化等の地域貢献により、社会的価値を創出し、持続可能な社会の実現に貢献していく。
(注2)「“けんしん”と予防」をコンセプトとして、「“けんしん”応援型」の健康増進保険を提供し、お客さまに定期的に“けんしん”(健康診断・がん検診等)を受けるとともに、お客さまの疾病「予防」に向けた前向きな活動を後押しすることで、QOLの向上と健康寿命延伸への貢献をめざす取組み
【中米経済統合銀行(CABEI)について】
CABEIは、1960年に中米地域における国際開発金融機関として設立され、現在15ヵ国が加盟している。テグシガルパ(ホンジュラス)に本拠を置き、中央アメリカ、南アメリカ、アジア、ヨーロッパにオフィスを有している。
2020年~2024年のCABEIのミッションは、中米地域の経済的統合およびバランスの取れた経済的・社会的発展の促進であり、その一環として加盟各国における食糧安全保障にも注力している。また、2024年にはCABEI初となる女性総裁が就任している。
CABEIのリソースは、貧困と不平等の削減、地域統合の強化、世界経済における加盟国の競争力強化のために、特に環境維持に焦点を当てたインパクトのあるプロジェクトに継続的に投資されている。
また、CABEIはS&PのAA、Moody’sのAa3という高い信用格付けを取得しており、強固な財務力とラテンアメリカで最も高い信用力を保持している。
【CABEIが取り組むプロジェクト事例】(注3)
■アルゼンチン:母親や妊婦等への食糧安全保障プロジェクトアルゼンチンにおいて経済的に困難な状況にある、子育てをする母親や妊婦、子どもや障害者を対象とした食糧安全保障を推進する。
このプロジェクトによって、合計約740万人に栄養価が高く安全な食糧を提供することが期待される。
(注3)CABEIのプロジェクトの一例であり、今回の債券による資金の活用を上記プロジェクトまたはその分野に限定するものではない

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