明治安田生命、「健康」に関するアンケート調査を実施
明治安田生命は、厚生労働省が毎年9月に実施している「健康増進普及月間」(注)にあわせ、「健康」に対する意識や取組み等についてアンケート調査を行なった。
1.健康への意識について
(1)健康管理について
■健康管理の3つの柱は“食事”“睡眠”“運動”!
・約6割(58.3%)の人が、「普段から健康管理に気を付けている」と回答
・具体的に気を付けていることを聞くと、「食事に気を使っている」(73.0%)が最も多く、次いで「十分な睡眠をとる」(59.6%)、「運動をする」(54.1%)と続く
・健康管理の3つの柱は“食事”“睡眠”“運動”と認識している人が多い結果に
・健康である人と健康でない人を比較したところ、“食生活の意識”と“睡眠時間”に大きな差が
・健康である人は健康でない人と比べ、「健康的な食生活を意識している」人の割合が約1.3倍、「7時間以上睡眠をとる」人の割合が約1.4倍多い結果に
2.健康増進のための具体的な取組みについて
(1)食生活について
■食生活への意識は高め!7割以上が意識していると回答!
・7割以上(70.3%)の人が、「健康的な食生活を意識している」と回答
・具体的に取り組んでいることを聞くと、「野菜を多く食べる」(56.7%)が最も多く、次いで「塩分を控える」(50.7%)、「1日3回規則正しく食べる」(42.5%)
・年代別に見ると70代は約9割(87.7%)が健康的な食事を意識しており、20代(55.7%)に比べて1.6倍多い結果に
・また、健康である人は健康でない人と比べ、「健康的な食生活を意識している」人の割合が約1.3倍多い結果に
・健康維持のために食べているものを聞くと、「乳製品」(53.8%)が最も多く、次いで「納豆・味噌」(44.0%)、「豆腐」(39.6%)
・地域別で見ると、北海道は「乳製品」や「卵」、甲信越・北陸は「納豆・味噌」や
「きのこ」を食べる人が他の地域と比べ多く、健康維持のために地元の特産品を食べている人が多い!?
(2)睡眠について
■睡眠の妨げは、若年層は“スマホ”、高齢層は“テレビ”!?
・理想の睡眠時間を取れている人は3割以下(26.0%)で、多くの人が“もう少し眠りたい”と考えている
・理想の睡眠時間が「7.6時間」に対して、平均睡眠時間は「6.3時間」と、“プラス1時間眠りたい”結果に
・また、健康である人は健康でない人と比べ、「7時間以上睡眠をとる」人の割合が約1.4倍と、一定の睡眠時間を確保できている人が多数
・睡眠時間の妨げになっている原因について聞くと、「夜遅くまでスマートフォンを使用しているから」(34.1%)がトップに。特に20代は約2人に1人(47.6%)が妨げになっていると回答
・一方で、70代は「夜遅くまでテレビを視聴しているから」が約4割(39.1%)でトップ
・若年層は“スマホ”、高齢層は“テレビ”が睡眠の妨げに
(3)運動・スポーツについて
■忙しい中でも“取り組みやすい”運動を“継続して”行なうことが、健康増進の秘訣!?
・2人に1人(54.1%)が健康増進のために「運動・スポーツを行なっている」と回答
・人気の運動・スポーツは「ウォーキング・ランニング」(73.2%)、「筋トレ」(37.3%)、「体操(ヨガ・ピラティス等)」(21.5%)と“取り組みやすい”運動がTOP3
・人気の運動・スポーツTOP3の「ウォーキング・ランニング」「筋トレ」「体操(ヨガ・ピラティス等)」は、週に1回以上実施する人が9割以上と、実施頻度が非常に高い結果に
・「人気TOP3の運動を週に1回以上実施する」人は「運動しない」人に比べ、「健康である」と回答する割合が約1.4倍多く、忙しい中でも“取り組みやすい”運動を“継続して”行なうことが、健康増進の秘訣?
3.ストレスについて
■20~30代の7人に1人は“SNS疲れ”!?
・健康に不安を感じている人のうち、約4割(39.8%)が「ストレスが溜まっている」と回答
・原因について聞くと、男女ともに「収入や家計に関すること」がトップ(男性:44.5%、女性:46.1%)だが、2位は男性では「職場での人間関係」(41.5%)、女性では「家庭内の人間関係」(40.6%)という結果に
・男女別、年代別で見ると「職場での人間関係」と回答した人は男性50代(47.0%)が最も多く、部下と上司の板挟みになっている中間管理職が多い?
・ストレスとSNSの関係についてみると、20~30代の約7人に1人(13.5%)は「SNSに関すること」をストレスに感じており、40代以上の世代と比べ突出
・SNSは便利なツールである一方、『いいね』の数が常に気になるなど“SNS疲れ”と言われる症状に陥っている人もいる?
・また、ストレスの解消法について聞くと、「睡眠をとること」(50.3%)、「食べること」(46.8%)が上位に
・「食べること」は女性が男性に比べ10.5pt高く、女性の方がより食べることでストレスを解消しているという結果に
4.健康増進に対する会社の支援、期待することについて
■企業は従業員の健康を意識した経営が求められる!?
・勤務先が従業員への健康増進に「取り組んでいる」との回答は4割未満(34.8%)
と半数以下(積極的に取り組んでいる:7.0%、どちらかというと取り組んでいる:27.8%の合計)
・従業員が“より健康増進につながると思う会社の施策”は「健康増進達成状況に応じた手当の支給」(33.1%)が最多。次いで、「昼寝・仮眠設備の整備」(19.9%)、「健康増進への取組みを実施するための休暇」(19.8%)
・勤務先に健康増進のための取組みを求めている人が多く、企業は従業員の健康を意識した経営が求められる!?