第一生命、名古屋市中区栄エリアのオフィスビル共同開発プロジェクト施設名称を「栄トリッドスクエア」に決定
第一生命、鹿島建設株式会社、ノリタケ株式会社(以下「ノリタケ」)は、愛知県名古屋市中区新栄町二丁目において、3社が一体となって推進しているオフィスビル共同開発プロジェクト「(仮称)S2計画」の施設名称を「栄トリッドスクエア」に決定した。
本プロジェクトでは、ノリタケの陶磁器から着想したデザインを建物各所に展開し、環境に配慮したオフィスの設計や商業店舗の誘致、3本の通りに面した公開空地の整備を行う。魅力あるオフィスビルを創り出し、人の移動の活性化も促すことで、栄エリアの活気あるまちづくりに貢献していく。
【名称の由来】
3社が長年にわたり培ってきた伝統を礎に1つとなり、本施設を街の新たなアイコンとしていくという想いを込め、3を意味する接頭語「tri」と、伝統を意味するtraditionalの短縮形である「trad」から、造語「trid(トリッド)」を考案し、施設名称を「栄トリッドスクエア」とした。創立以来、名古屋の地に本社を構えるノリタケをはじめとして、100年企業である3社がそれぞれ保有してきた土地を共同プロジェクトによって一体的に活用し、栄エリアの活性化に貢献できる新たな伝統を築いていく。
【環境への取組み】
環境配慮型オフィスの実現に向けた取組みの結果、BELS※1で最高ランクとなる星5つの評価および「ZEBReady※2」を取得した。高性能Low-E複層ガラス※3や高効率空調機の導入、LED照明の採用や明るさセンサーによる適正制御を行うことで、一次エネルギー消費量を建築物省エネ法で定めた基準値から50%以上削減し、高性能オフィスを実現する。
また、ノリタケの自社工場で発生した陶磁器の規格外品を粉砕し、テラゾ(人工大理石)の素材として再利用する。そのテラゾを一部の壁面に使用し、陶磁器の質感・色合いを感じられる仕上がりにすることで、資源のアップサイクル※4に取り組んでいる。
【本物件の特徴】
1.ノリタケの陶磁器から着想を得たデザインを建物に展開
ノリタケが日本で初めて製造に成功した「ボーンチャイナ※5」から着想を得た外観に加え、1階エントランスには、天然木を取り入れた自然を感じられる内装デザインを施する。また、ノリタケの初期の製品「オールドノリタケ」も展示予定で、品格を感じる空間を演出する。
2.心地よく開放的なオフィス環境
3~19階のオフィスフロアは、フロア貸室面積約446坪の無柱空間であり、久屋大通公園・テレビ塔・オアシス21を望む立地に開放的な空間を創出する。
2階には、屋外テラス付「プレミアムオフィス」や入居者専用のワーカーズラウンジを設置する。ワーカーズラウンジには集中作業が可能な個人ブースや、カジュアルな打ち合わせに使えるボックス席、来客等にも対応できる個室の会議室を設け、多様な働き方を実現するとともに、ソファ席などの開放的なリラックススペースも設置し、オフィスワーカーの日常をサポートする。
【計画概要】※現時点の予定であり、今後変更になる場合がある
名称:栄トリッドスクエア
所在地:愛知県名古屋市中区新栄町二丁目1番他
交通:地下鉄東山線・名城線「栄」駅徒歩2分
敷地面積:3,418.76m2
用途:事務所、店舗、駐車場
階数:地下1階、地上19階、塔屋3階
高さ:97.37m
構造:S造一部SRC造
延床面積:40,140.61m2
環境認証:ZEBReady、CASBEE-建築(新築)※6Sランク/CASBEE名古屋Sランク取得
事業主:第一生命保険株式会社、鹿島建設株式会社、ノリタケ株式会社
設計者:鹿島建設株式会社
施工者:鹿島建設株式会社
工期:2023年6月着工~2026年3月竣工(予定)
その他:鹿島建設株式会社が開発した高性能オイルダンパ(制震装置:HiDAX(R)-e)を採用