大樹生命、米州開発銀行が発行する「サステナブル・ディベロップメント・ボンド」に投資
大樹生命は、この度、米州開発銀行(Inter-American Development Bank、以下「IDB」)が発行する豪ドル建サステナブル・ディベロップメント・ボンド(以下「本債券」)への投資を実施した。
IDBは、中南米・カリブ海諸国における持続可能な公共プロジェクトや国への資金提供を通じ、同地域の経済・社会・環境面での発展に寄与することを目標として設立された国際機関である。本債券への投資は、その中でも生物多様性、人的資本、気候変動対策等のテーマに関する包括的な取組みを支援するものである。アマゾンの熱帯雨林の保護、再生、持続可能な管理を含む、SDGs(持続可能な開発目標)の「15陸の豊かさも守ろう」に貢献する。
アマゾン地域は、世界最大の熱帯雨林を有する地域であり、地球上の気候変動を調整する重要な役割を果たしている。IDBは、アマゾン地域を支援する包括的なプログラム「アマゾン・イニシアティブ」を策定し、バイオエコノミーとクリエイティブエコノミー(※)、人、森林破壊への対策、持続可能なインフラ・都市・コネクティビティ、持続可能な低炭素農業・畜産・林業の5つをアクションの柱と定めている。優先領域のひとつである、バイオエコノミー分野では、自然資源を利用した雇用機会を提供することで、アマゾン地域の熱帯雨林を維持しながら、アマゾン地域に住む人々の生活を向上させ、地域の健全な発展を目的としている。
本債券は、IDBによる中南米・カリブ海諸国の経済・社会発展のためのプロジェクトに充当される予定である。
これまでも同社では、環境債(グリーンボンド)や社会貢献債(ソーシャルボンド)、ESG投信などへの投資を行ってきた。今後も引き続き生命保険会社としての社会的責務をふまえ、資産特性に応じて環境・社会・ガバナンスの課題を考慮した資産運用を行い、環境や地域・社会と共生し、経済・企業の安定的な成長と社会的価値の調和的な発展を目指す。
<本債券の概要>
発行体 米州開発銀行
格付 AAA(S&P)/Aaa(Moody’s)
発行総額 40百万豪ドル
償還期間5年
(※)「バイオエコノミーとクリエイティブエコノミー」とは、森林資源を活用し、付加価値の高い製品やサービスを生み出し、持続可能な経済活動を促進することを意図している。