かんぽ生命、大和証券グループの資産運用分野における資本業務提携を締結
かんぽ生命は、5月15日に大和証券グループ本社、および大和証券グループ本社の連結子会社である大和アセットマネジメント株式会社(以下、「大和アセットマネジメント」)は、資本業務提携(以下、「本提携」)を行うことに合意した。また、本提携において、かんぽ生命は大和アセットマネジメントによる第三者割当増資を引き受け、増資後の大和アセットマネジメント株式の20%を取得する。
■本提携の背景と目的
わが国の経済は、バブル崩壊後の長期低迷やコロナ禍による混乱を克服し、幅広い分野において、投資を起点とした好循環が期待できる環境が整いつつあり、長期的な成長軌道への着実な一歩を踏み出している。
インフレーションの定着、人生100年時代、新NISAの導入を始めとする政策の後押し等を背景として、「貯蓄から投資」への大きなうねりが生じようとしている。
このような環境の中、かんぽ生命と大和証券グループが協議を重ねた結果、異なる強みや経営資源を有する両社が協業することで、大和アセットマネジメントの運用力や商品・サービス提供力を向上させるとともに、かんぽ生命の収益源の多様化および資産運用力の強化が図られることを目的として、本提携を行うことに合意した。
運用会社、アセットオーナーが有機的に連携することで、大和アセットマネジメントの運用力の高度化を促進し、投資家・市場からこれまで以上に信頼・評価される存在となることで、資産運用立国実現に貢献していく。
【資本提携の内容】
1.業務提携の内容
・資産運用分野における協業
かんぽ生命は、かんぽ生命が運用する一部の資産について、大和アセットマネジメントに運用を委託する。かんぽ生命と大和アセットマネジメントは、大和アセットマネジメントのオルタナティブ分野を含む投資顧問ビジネス領域への本格参入について、協業する。
・人材交流
かんぽ生命と大和アセットマネジメントは、双方の収益基盤の拡充、運用の高度化、人材育成を目的とし、資産運用人材の相互交流を行う。
2.大和アセットマネジメントによる第三者割当増資の概要
増資前の発行済株式総数 2,608,525株
発行新株式数普通株式 652,132株
募集又は割当方法(割当予定先) 第三者割当の方法により、かんぽ生命に652,132株を割り当てる。
増資後の持株比率 大和証券グループ本社80%
かんぽ生命 20%
・かんぽ生命は第三者割当の方法にて大和アセットマネジメントの株式20%を取得する。今後も引き続き、提携の深化を図っていく。
■かんぽ生命谷垣邦夫取締役兼代表執行役社長のコメント:
日本で有数のアセットマネジメント会社である大和アセットマネジメントとの協働により、収益源の多様化と資産運用力の強化を図ります。これにより、当社の収益力を向上させ、企業価値を高めることで、ステークホルダーの皆様の期待に応えるとともに、資産運用立国の実現にも貢献してまいります。
■大和証券グループ本社荻野明彦代表執行役社長のコメント:
当社アセットマネジメントビジネスの中核子会社である大和アセットマネジメントは、1959年の設立以来、日本の投資信託業界を牽引してきました。足元の事業環境の変化により、更に競争力のある資産運用会社へ成長することが求められています。日本有数のアセットオーナーであるかんぽ生命と協業することで、運用力の高度化を促進し、商品・サービス提供力の向上を通じて、資産運用立国実現に貢献していく所存です。
■大和アセットマネジメント小松幹太代表取締役社長のコメント:
運用力・商品提供力の向上を追求し、投資家の皆様から更に信頼していただけるサービスを提供すべく邁進してまいります。かんぽ生命との協業を通じて、人材をはじめとするシナジー効果を追求することで、日本におけるインベストメントチェーンの機能向上を牽引し、資産運用立国の実現や、あらゆる投資家の資産形成に微力ながら貢献してまいります。