アフラック生命、東京大学大学院経済学研究科における寄付講座「医療・介護エコシステムの経済学」を開講
アフラック生命と国立大学法人東京大学(以下「東京大学」)は、アフラック生命による寄付講座「医療・介護エコシステムの経済学」を大学院経済学研究科において、4月から2027年3月まで開講する。
本講座は、がんをはじめとする医療分野、介護分野において、企業・各種団体・行政機関などが相互の強みや技術を活かして連携・協業する仕組み(エコシステム)を構築することが、社会的課題の解決による経済的価値の創出、さらには社会と共有できる新たな価値の創造において効果的・効率的であることを、経済学・公共政策双方の観点から、エビデンスに基づき科学的に明らかにすることを目的としている。
東京大学は、1877年の創設以来、日本で最も長い歴史を持ち日本を代表とする大学として、近代日本国家の発展に貢献し、戦後は民主的な国家社会の形成と科学・技術の飛躍的な発展に寄与してきた。同大学院経済学研究科では、多様な構成員を抱える社会の諸問題についても、その当事者およびさまざまなステークホルダーに関わる社会経済制度―例えば職場環境や保険制度―の問題と位置付けて研究を行っている。本講座では、人間関係を科学するゲーム理論、および環境変化や政策介入が行動変化や厚生にどのような影響を与えるのかを識別する実証分析を研究の両輪とし、社会経済制度としての医療・介護問題に関するエコシステムの構築の有用性の検証に取り組む。
アフラック生命は、1974年の創業以来、コアバリュー(基本的価値観)に基づくCSV(Creating Shared Value、共有価値の創造)経営を実践してきた。現在では、お客様の「生きる」をより広く支えるため、「生きるための保険」に加え、保険を超えたサービスも総合的に提供する「『生きる』を創るエコシステム」の構築に向けて取り組んでいる。
このエコシステムを構築することで、さまざまなステークホルダーと連携・協業し、社会的課題を解決するとともに、企業としても持続的な成長や社会と共有できる新たな価値を創出することを目指している。創業50周年を機に開講する本講座における科学的な検証を通じて「『生きる』を創るエコシステム」の有用性や実効性への理解を深め、コアバリューに基づくCSV経営をさらに進化させていく。
◎講座概要
設置期間 2024年4月~2027年3月
講座名 「医療・介護エコシステムの経済学」
担当教授 東京大学大学院経済学研究科教授松井彰彦(理論)
東京大学大学院経済学研究科 教授澤田康幸(実証)