ライフネット生命、エーザイと認知症保険「be」を共同開発
ライフネット生命は、とエーザイ株式会社(以下エーザイ)は、2022年8月に締結した認知症領域等での協業に向けた資本業務提携契約の具体的な取り組みのひとつとして、認知症や軽度認知障害(MCI)の早期発見・早期治療をサポートする認知症保険「be」を共同で開発した。
■認知症を取り巻く環境
認知症は高齢化などを背景に年々増加している。日本では2025年には65歳以上の約5人に1人が認知症になると予測されており、誰でもなりうる身近な病気である。認知症になると、医療費や介護費などがかかるほか、家族が介護などのケアを担う場合、遠方から介護に通うための交通費や勤務時間短縮による収入減少などの経済的負担も考えられる。
■開発の背景
ライフネット生命とエーザイは、2022年8月に日本の高齢化社会における生活者の医療・介護に係る負担の軽減に貢献することを目指して、認知症領域等での協業に向けた資本業務提携契約を締結し、両社の取り組みとして、新たな保険商品・サービスを検討してきた。
認知症の早期治療には、軽度認知障害(MCI)の状態で発見することが重要といわれている。軽度認知障害(MCI)は、認知症と診断される一歩手前の状態で、認知機能が健康な状態と認知症の中間の状態である。早期に発見し、適切な予防や治療を行うことで、現状が保たれたり、回復したりする場合や、認知症への進行を遅らせられる場合がある。
軽度認知障害(MCI)の治療には生活習慣の改善や運動などが効果的とされているが、一部の軽度認知障害(MCI)および軽度の認知症について2023年に新たな治療薬が承認され、早期の治療として投薬治療も選択肢になる可能性がある。投薬治療は健康保険が適用されるが、検査等も含めて一定の自己負担額が必要となるため、経済的な備えが重要となる。
このような状況を鑑み、エーザイが長年にわたり築いてきた認知症領域における創薬活動や疾患啓発活動の経験知、ネットワークと、ライフネット生命が有する保険商品・関連サービスで培ってきたノウハウや技術等を活用し、「早期発見・早期治療」をコンセプトとした認知症保険を共同で開発した。本認知症保険は、ライフネット生命より販売する。
■認知症保険「be」の概要
認知症保険「be」では、軽度認知障害(MCI)の状態から手厚い保障を実現することで治療の選択肢を増やし、認知症の早期発見・早期治療をサポートする。
また、認知症を早期発見するためには、自身だけではなく家族など周囲の方も含めて、脳の健康に目を向けることや、「加齢によるもの忘れ」と「認知症につながる認知機能の低下」の違いなどを知ることが重要になる。認知症保険「be」の発売と同時に、エーザイの認知症関連のコンテンツを集約したLINE公式アカウント「ブレナビ」を提供し、脳の健康に関する情報の発信や医療機関の検索、脳トレゲームや脳を活性化する運動コンテンツを提供することで、認知症の予防・早期発見・アフターケアまでをサポートする。
■認知症保険「be」の保障内容
〇支払事由
認知症診断一時金
・生まれてはじめて認知症と診断されたとき、認知症診断一時金を受け取れる。
軽度認知障害診断一時金
・生まれてはじめて軽度認知障害(MCI)と診断されたとき、軽度認知障害診断一時金を受け取れる。
*ここに記載されている内容は、保障内容の概要である。保障内容の詳細は、販売開始後、ライフネット生命のウェブサイトに掲載する。