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ライフネット生命、認知症とともに生きる時代の保険、認知症保険「be」を新発売

ライフネット生命は、4月1日(予定)に、認知症や軽度認知障害(MCI)の早期発見・早期治療をサポートする認知症保険「be」を発売する。
■認知症保険「be」3つのポイント
1.<オンライン申し込み初>
最大で認知症診断一時金額の20%を選択可能とした「軽度認知障害診断一時金」
認知症の一歩手前である軽度認知障害(MCI)と診断された場合、軽度認知障害診断一時金を受け取れる。最大で認知症診断一時金額の20%を保障することで早期からの手厚い備えを可能とし、症状進行の予防や回復をサポートする。
2.認知症の診断時にはまとまった一時金
認知症と診断された場合、認知症診断一時金を受け取れる。認知症になると、治療費や介護費などさまざまな費用がかかる。使い道が自由な一時金を受け取ることで、お金に対する不安を軽減することができる。
3.脳の健康度の維持向上・軽度認知障害(MCI)/認知症の理解をサポートするサービスを提供
エーザイ株式会社(以下エーザイ社)が提供する脳の健康度(ブレインパフォーマンス)のセルフチェックツール「のうKNOW(R)」を、今後、認知症保険「be」の契約者向けに提供する予定である。
また、認知症関連の情報・コンテンツを集約・発信するLINE公式アカウント「ブレナビ」の提供を開始する。脳のパフォーマンス向上や認知症予防のために日常的に活用できる脳トレゲームやエクササイズなどのコンテンツから、もの忘れが心配になった時の情報まで、幅広く紹介するサービスである。
■認知症を取り巻く環境
認知症は高齢化などを背景に年々増加している。日本では2025年には65歳以上の約5人に1人が認知症になると予測されており、介護が必要となった原因の1位が認知症であることからも、誰でもなりうる身近な病気である。認知症になると、医療費や介護費などがかかるほか、家族が介護などのケアを担う場合、遠方から介護に通うための交通費や勤務時間短縮による収入減少などの経済的負担も考えられる。
■開発の背景
同社は、2022年8月に、エーザイ社と日本の高齢化社会における生活者の医療・介護に係る負担の軽減に貢献することを目指して、認知症領域等での協業に向けた資本業務提携契約を締結し、両社の取り組みとして、新たな保険商品・サービスを検討してきた。
認知症の早期治療には、軽度認知障害(MCI)の状態で発見することが重要といわれている。軽度認知障害(MCI)の治療には生活習慣の改善や運動などが効果的とされているが、一部の軽度認知障害(MCI)および軽度の認知症について2023年に新たな治療薬が承認され、早期の治療として投薬治療も選択肢になる可能性がある。投薬治療は健康保険が適用されるが、検査等も含めて一定の自己負担額が必要となるため、経済的な備えが重要となる。
このような状況を鑑み、エーザイ社が長年にわたり築いてきた認知症領域における創薬活動や疾患啓発活動の経験知、ネットワークと、ライフネット生命が有する保険商品・関連サービスで培ってきたノウハウや技術等を活用し、「早期発見・早期治療」をコンセプトとしたライフネット生命初の認知症保険を開発した。
■認知症保険「be」の保障内容
契約年齢:40歳以上70歳以下、保険期間・保険料払込期間:終身
【認知症診断一時金】
支払事由:生まれてはじめて認知症と診断されたとき、認知症診断一時金を受け取れる。
(認知症診断一時金を受け取った場合、認知症診断時点にさかのぼって保険契約は消滅する。)
給付金額:100万円~300万円まで(50万円単位)
支払限度:保険期間を通じて1回
【軽度認知障害診断一時金】
支払事由:生まれてはじめて軽度認知障害(MCI)と診断されたとき、軽度認知障害診断一時金を受け取れる。
(認知症診断一時金のお支払い対象になった時点で、軽度認知障害診断一時金を受け取られていない場合、認知症診断一時金とあわせて軽度認知障害診断一時金を受け取れる。)
給付金額:認知症診断一時金額の10%または20%(10万円から60万円)
支払限度:保険期間を通じて1回
※この保険の責任開始日は、申し込み日からその日を含めて181日目となる。
※保障の対象となる認知症・軽度認知障害(MCI)は約款所定の認知症・軽度認知障害(MCI)をいう。
※認知症・軽度認知障害(MCI)の診断は、「認知機能検査」および「画像検査」の両方でなされる必要がある。
※ここに記載されている内容は、保障内容の概要である。保障内容の詳細は、販売開始後、ウェブサイトに掲載する。
■月額保険料
認知症保険「be」の代表的な月額保険料は以下のとおりである。
保障内容:認知症診断一時金額100万円、軽度認知障害診断一時金額20%(20万円)
性別・契約年齢・月額保険料
〇男性
40歳 1,122円
50歳 1,847円
60歳 3,352円
70歳 6,821円
〇女性
40歳 1,276円
50歳 2,066円
60歳 3,649円
70歳 7,297円
また、同社は、「情報開示を徹底することが、お客さまに信頼していただくサービス提供の基本である」という考えにもとづき、お客さまが支払う保険料のうち、生命保険会社の運営経費にあたる付加保険料を保険商品ごとに開示している。
■脳の健康度の維持向上・軽度認知障害(MCI)/認知症の理解をサポートするサービス
1.認知症保険「be」に加入したお客さま向けのサービス
エーザイ社が提供する脳の健康度(ブレインパフォーマンス)のセルフチェックツール「のうKNOW」(非医療機器)を、認知症保険「be」の契約者向けに、付帯サービスとして 2024年中に提供を開始する予定である。「のうKNOW」は手持ちのPCやタブレット、スマートフォン上でトランプカードを使った4つのテストを行い、脳の反応速度、注意力、視覚学習および記憶力をチェックすることができるツールである。疾病の予防や診断を目的としたものではなく、定期的にチェックすることで、お客さまの脳の健康意識を高めることを目的としている。
2.どなたでも利用できるサービス
脳の健康度の維持向上・軽度認知障害(MCI)/認知症の理解をサポートするためのサービスとして「ブレナビ」*5を開始する。
「ブレナビ」は、軽度認知障害(MCI)/認知症関連の情報・コンテンツを集約・発信するLINE公式アカウントである。本サービスは、認知症保険「be」に加入のお客さまに限らず、どなたでも利用できる。
無料の脳トレゲーム「ブレインワークアウト」や楽しみながら脳を活性化するエクササイズ「ブレパサイズ」、もの忘れに関して相談ができる全国の医療機関検索が可能な「もの忘れ相談ナビ」など、脳に関する情報を幅広く紹介する。

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