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明治安田生命、2024年社長年頭挨拶

明治安田生命は1月4日、年頭挨拶として、永島英器社長から全役職員に向け、メッセージを送った。社長メッセージのあらましは以下のとおり。
1. 新たな年を迎えるにあたって
1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」により、被災された地域のみなさまに、心よりお見舞い申しあげます。一日も早い復旧を心よりお祈り申しあげるとともに、引き続き安全を第一に行動していただきたいと思います。
2024年は3ヵ年プログラム「MY Mutual(注) Way Ⅰ期」を締めくくり、いよいよ新たな3ヵ年プログラム「MY Mutual Way Ⅱ期」がスタートする年。また、Jリーグとのパートナー契約締結から10周年、明治安田生命発足20周年の節目となる特別な年です。
2. 変化の激しい経営環境のなか、お客さま満足度は過去最高を更新
2023年は一昨年に引き続き、国際情勢は緊迫した状況が続き、経済・金融環境の面でも変化の激しい1年となりました。
5月には、新型コロナウイルスの感染症法上の分類が季節性インフルエンザと同じ「5類感染症」に移行され、3年超に及んだ特別な政策対応は大きな区切りを迎え、さまざまな制限が無くなり、日常を取り戻しつつあります。
コロナ禍においては感染者が宿泊施設または自宅等で療養する「みなし入院」の特別取扱いの対応など、生命保険会社としての社会的使命を果たし、お客さまのお役に立つことができたと考えています。
経営の最大の通信簿ともいえる2023年度の「お客さま満足度調査」の結果は、
総合満足度は5年連続、MYリンクコーディネーター等(営業職員)への満足度は4年連続で過去最高値を更新することができました。特に、「満足・やや満足・ふつう・やや不満・不満」の回答選択肢のうち、トップボックスである「満足」の回答割合が、「総合・MYリンクコーディネーター等・商品」の各セグメントで、いずれも過去最高値を更新しました。まさに、従業員のみなさんの努力の賜物であり、改めて感謝します。
3. フェーズチェンジを実現し、次期中期経営計画のスタートダッシュを切る年に迎えた2024年、みなさんにお願いしたいことが三点あります。
一点目は、「コンプライアンス違反の根絶」への取組みです。それぞれの組織で「根絶」に向けて、強い決意と覚悟をもって取り組み、一人ひとりが「根絶」に向けた取組みの趣旨・目的をしっかりと自分ごと化することが重要です。
KPIがあるから仕事をするといった「KPIドリブン」の会社から、「パーパス・ドリブン」「フィロソフィー・ドリブン」の会社に変える。このフェーズチェンジを必ず果たしましょう。新たな年を迎えたこのタイミングで、さらなる決意と覚悟をもって取り組んでいただきたいと思います。
二点目は、現中期経営計画の「完遂」です。
2023年度も残すところあと3ヵ月。私たちが10年後(2030年)にめざす姿「『ひとに健康を、まちに元気を。』最も身近なリーディング生保へ」を実現するためにフェーズチェンジを成し遂げ、めざす姿への軌道を確実なものにする必要があります。
そして、最も重要なことは、フェーズチェンジが成されたとすべての従業員が実感
できることです。チーム明治安田一丸となって、現中期経営計画の完遂に向けて取り組んでいきましょう。
三点目は、「次期中期経営計画」のスタートダッシュについてです。
2024年の干支(えと)は「甲辰(きのえ・たつ)」です。成功という芽が成長していき、姿を整えていく縁起のいい年と言われており、まさに「次期中期経営計画」のスタートを切るにふさわしい年と言えます。
新たな3ヵ年プログラム「MY Mutual Way Ⅱ期」では、フェーズチェンジにより高度化された態勢をもとに、「10年後(2030年)にめざす姿」の実現に向けて、まずは2026年度末に頂上から7合目への到達をめざします。
私たちは「生命保険会社の役割を超えて」いきます。生命保険会社であることに誇りをもち、生命保険を愛することに何ら変わりはありませんが、140年以上続いた、保険金・給付金といった経済的価値の提供を通じた「確かな安心」を、絆・健康・幸せといった社会的価値を含めた、より大きな「確かな安心」に拡大します。
この挑戦は簡単なことではありませんが、変化の激しい環境下では、何も変わらなければ淘汰されていくのが自然の摂理。役割を超えるどころか、現状維持すらままなりません。
さらに資産運用立国実現に向けた動きも本格化し、当社としても資産運用力のいっそうの向上が求められています。
新年は自分の考えや習慣、行動を変える絶好の機会です。この機会にぜひ、去年の自分自身を「超える」取組みを目標として掲げ、日々挑戦を重ねていただきたいと思います。
一人ひとりの努力・挑戦の積み重ねが、「次期中期経営計画」のスタートダッシュに繋がります。夢と希望を胸に、果敢に挑戦し、最高のスタートを切りましょう。
4. 明治安田生命発足20周年にむけて
2024年は明治安田生命発足20周年です。当社が発足20周年を迎えられるのは、行政処分を受けたときも含めて、お客さまと地域の方々のご支援・ご愛顧のおかげです。
さらに100年に一度と言われたリーマン・ショックにも揺るがなかった健全性、強固な財務基盤。これも諸先輩方がお客さまに寄り添い、ご契約を継続いただいてきたからにほかなりません。
先輩・先人に想いを寄せて、深い感謝の気持ちをもつこと。このことが、未来世代への責任と使命感につながります。この時間軸をもった縦の絆を意識することこそが、AIやロボットにはない、限りある生命(いのち)をもつ人間の「生きる意味」につながります。
「お客さま」「地域社会」「働く仲間」との横のつながり・絆、そして「未来世代」との縦のつながり・絆。私たちは、絆を紡ぐ人「MYリンクコーディネーター」を中心に、志を同じくする仲間とともに、さまざまな絆を紡ぎ、人間らしい生が全うできる社会を子どもたちの世代に遺していきましょう。相互会社である、私たちだからこそできることがある。明治安田フィロソフィーをもつ私たちだからこそできることがある。
このことを信じて疑いません。
5. おわりに
3月で現中期経営計画をしっかりと完遂し、みなさんとフェーズチェンジが実現したこと、「MY Mutual Way Ⅰ期」を完遂した喜びを分かち合いたいと思います。そして、未来に向かって大きくはばたく 1 年といたしましょう。みなさんお一人おひとりのお幸せを心から祈っています。
(注)Mutual は「相互の」という意味であり、保険会社のみに認められている特別な会社形態「相互会社」も意味しています。相互会社は、ご契約者(社員)が会社の構成員であることから、ご契約者の利益を最優先とした長期安定的な経営が可能となると考えています。

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