生保各社、2023年度第2四半期（上半期）業績を発表

第一生命など生保各社は11月14日、2023年度第2四半期（上半期）の業績を発表した。
■第一生命
https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/results/kessan/2023/pdf/hanki_001.pdf
■第一フロンティア生命
○収入・損益の状況(2023年度上半期)
・保険料収入 1兆3,271億円(前年同期比+46.6%)
・基礎利益 ▲187億円(前年同期28億円)
・中間純利益 ▲310億円(前年同期106億円)
　円建商品の販売好調等により保険料収入は1兆3,271億円となった。また、生命保険会社の基礎的な収益力を示す基礎利益は、金利上昇および好調な販売による初年度費用の増加等により187億円となった。中純利益は、上記影響に加え、一過性の損失が発生したため310億円となった。
○保有契約の状況(2023年度上半期末)
・保有契約高 12兆2,287億円(前年度末比+15.2%)
・保有契約件数180万件(前年度末比+7.5%)
　保有契約高とは、生命保険会社が保有している契約を保障金額で表した指標である。好調な販売により、保有契約高は12兆2,287億円、また保有契約件数は180万件といずれも伸展した。
○健全性の状況(2023年度上半期末)
・ソルベンシー・マージン比率　332.0%(対前年度末増減108.5%)
・保険金支払能力格付け(格付投資情報センター(R&I))　AA
　財務の健全性を示すソルベンシー・マージン比率は332.0%となり、問題ない水準を維持している(この比率が200%以上であれば、健全性についてひとつの基準を満たしているとされるものである)。また、同社では、株式会社格付投資情報センター(R&I社)より保険金支払能力格付けを取得しており、2023年2月3日付で「AA-」(ダブルAマイナス)から「AA」(ダブルA)に格上げされた。本評価は、グループ会社である第一生命と同水準であり、高い評価を得ている。なお、この格付けは格付会社の判断により、将来的には変化することがある。
■ネオファースト生命
https://info.neofirst.co.jp/news/assets/2311140001.pdf?_gl=1*1w295v6*_ga*NzMwMzE0NjUuMTU4NjQ0NTAzNg..*_ga_S358Z8SP5V*MTY5OTk2ODIwOS44LjAuMTY5OTk2ODIwOS4wLjAuMA..
■大同生命
【決算のポイント】
・グループ修正利益は、為替ヘッジコストの増加等により前年同期から減少したものの、国内生命保険の契約業績は、主力商品の販売好調により堅調に推移。
・株主還元として1株当たり35円の中間配当を実施。年間配当は、9期連続の増配となる1株あたり70円を予定。
https://www.daido-life.co.jp/company/news/2023/pdf/231114_01_news.pdf
■太陽生命
https://www.taiyo-seimei.co.jp/wr2/pdf/press_article/2023/c1lqbg0000000j0k-att/20231114_1.pdf
■T＆Dフィナンシャル生命
https://www.tdf-life.co.jp/newsrelease/disclose2023_2/pdf_2023/tandd-2023hb.pdf
■かんぽ生命
【連結業績の状況】
・主に新型コロナウイルス感染症に係る保険金支払の減少により、基礎利益が増加。加えて、キャピタル損益の大幅な改善により、経常利益は前年同期比＋647億円（＋187.5%）
・上記のキャピタル損益等については価格変動準備金により中立化され、中間純利益は前年同期比＋21億円（＋4.4%）
【契約の状況】
・個人保険の新契約年換算保険料は、前年同期比＋124億円（＋38.1%）と回復基調が続くものの、保有契約年換算保険料は、前期末比△1,389億円（△4.3%）
・なお、新契約件数（個人保険）は前年同期比＋68.7%
【EVの状況】
・国内株価上昇による保有国内株式の含み益の増加等により、前期末比＋1,117億円（＋3.2%）