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第一生命、企業年金商品「特別勘定第2特約」に新しい運用戦略「サープラスヘッジ型」「収益追求型」を追加

第一生命は、同社が高度化してきたALM運用※1のノウハウを企業年金に活用し、お客さまごとのニーズに応じて運用をカスタマイズして提供する「特別勘定第2特約」を2020年4月から提供している。今回、本商品に2つの新しい運用戦略「サープラスヘッジ型」「収益追求型」を追加し、4月から発売する。
「特別勘定第2特約」では、企業会計上の負債(退職給付債務)と資産の差額であるサープラスが増減するリスク(以下「サープラス変動リスク」)を抑制しつつ、企業年金が目標とする収益率を達成することを目的としている。これまでは、金利変動による負債の増減に着目し、その増減に起因する負債サイドにおけるサープラス変動リスクをヘッジする運用戦略※2を提供していた。
しかしながら、市場の先行きの見通しが難しい昨今の環境下において、負債サイドだけではなく、資産サイドにおける株式・金利等の各種変動リスクについてもヘッジをしたいというお客さまからの要望が複数あった。これらの要望に応え、新しい運用戦略「サープラスヘッジ型」では、資産サイド・負債サイドの各種変動リスクをヘッジする運用戦略を提供する。
また、あわせて「収益追求型」を提供し、同社がこれまでに特別勘定第1特約として提供してきた「第2総合口」「ヘッジ外債総合口Ⅰ型」「グローバル株式総合口Ⅰ型」「総合口戦略的資産配分型」と同等の運用を「特別勘定第2特約」でも実現できるようにする。これにより、資産・負債両サイドの各種変動リスクをヘッジしながら、収益確保を目標とする特別勘定第1特約と同様の運用を行うことが可能になる。
生命保険会社と企業年金の運用は、超長期かつ予定利率に基づいた期待収益が求められる点等、互いに共通の性質を持っている。不確実性の高い市場環境において、同社が培ってきたALM運用のノウハウをお客さまごとにカスタマイズし、資産・負債の両サイドの各種変動リスクをヘッジする運用戦略を提供することで、企業年金の安定運営に寄与できるものと考えている。
※1 Asset Liability Managementの略。資産と負債の統合管理のことをいう。
※2 Liability Driven Investment(LDI)と呼ばれる負債を意識した運用戦略である。同社ではLDIに関する情報発信を行っている。

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