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ライフネット生命、国際財務報告基準(IFRS)の任意適用を発表

ライフネット生命は、3月15日に開催の取締役会において、連結財務諸表および連結計算書類について、2023年度(2024年3月期)より、国際財務報告基準(以下、IFRS)を任意適用することを決議した。なお、IFRSの任意適用に伴い、ライフネットみらい株式会社を2023年度より連結子会社化する。
1.IFRS任意適用の目的
保険業に係る現行の日本基準の財務会計は、保険業法に定める会計処理に基づいており、新契約の獲得にかかる費用は初年度に集中して計上される一方で、売上にあたる保険料収入は保険期間を通じて長期に渡り計上されるため、収入と費用の発生時期が異なる構造となっている。そのため、日本基準では、同社のように、保有契約がまだ十分な規模に達していない中で、新契約業績が力強く成長している場合には、会計上の損益にマイナスの影響を与える構造となっている。
このように、日本基準では、同社の期間損益や中長期的な収益性の実態を適切に表すことがむずかしい点を、大きな課題として認識していた。
この課題に対して、このたび任意適用するIFRSは、新契約の獲得にかかる費用の一部を保険期間に渡って繰り延べすることが可能となるなど、同社の期間損益や収益性の実態をより適切に表すことができるとともに、財務情報の国際的な比較可能性を向上させることができ、株主・投資家の皆さまにこれまで以上に有用な情報を提供することができると考えている。
2.連結子会社の概要
(1)名称 ライフネットみらい株式会社
(2)所在地 東京都千代田区麹町二丁目14番地2麹町NKビル
(3)代表者の役職・氏名 代表取締役社長金杉貴仁
(4)事業内容 保険代理業等
(5)資本金 3.5億円(資本準備金含む)
(6)設立年月日 2021年5月10日
(7)大株主および持株比率 ライフネット生命保険株式会社88.6%、株式会社MILIZE11.4%
5.今後の見通し
ライフネットみらいの連結子会社化による同社の業績に与える影響は軽微である。次期以降の具体的な影響等は未定ですが、業績に与える影響が生じた場合には速やかに公表する。

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