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オリックス生命、「IT優秀賞(マネジメント領域)」を受賞

オリックス生命は、このたび、公益社団法人企業情報化協会が主催する2022年度「IT賞」において、「IT優秀賞(マネジメント領域)」を受賞した。
同社は、2022年9月末時点で個人保険の保有契約件数が490万件を超えるなど、ビジネスの拡大にあわせて、お客さまが満足する商品・サービスを提供していくため、持続的な成長を支える安定的なIT環境の整備を進めている。
今回の受賞は、社内の既存システムを外部のクラウド環境にシフトするとともに、クラウドサービスの効果的な利活用により、同社のビジネスサイクルを加速させた点が評価された。
同社におけるシステム開発は、自社にて一定の時間や人手をかけ構築・運用してきたが、外部のクラウド事業者が開発したクラウドサービスを利用することで、従来と比較し、お客さま向けサービスの開発工数を最大70%程度削減可能とした。
また、システム移行に際し、クラウドサービスを有効的に活用するための社内方針の策定や当該方針に沿ったクラウドシフト体制の構築を行うとともに、クラウドサービスの稼働状況を常時監視することで、障害の兆候を検知した場合でも、事業継続しながら速やかに復旧作業を実施できるオペレーションを確立した。これらの取り組みが評価され、今回の受賞へとつながった。
同社は、今後も最新テクノロジーの利活用などITサービスにおける業務改善や効率化を追求し、多くのお客さまに選ばれる保険会社であり続けることを目指していく。
■受賞内容と受賞理由
<受賞内容>
受賞名:IT優秀賞(マネジメント領域)
「持続可能なITの実現を加速するクラウドカスタマージャーニーの実践」
<受賞理由>
オリックス生命保険株式会社は、昨年創業30周年を迎え、これまで成長を遂げてきたが、それに合わせて作ってきたシステムの老朽化も進んでいた。そこで、今後の持続的な成長を支えるため、10年後のITのあるべき姿を見据え、オンプレミスからクラウドにシフトを行うことにした。クラウドシフトにあたっては、クラウドサービスを正しく理解・導入・利活用することが不可欠であることから、クラウドに関わるライフサイクル活動を探求・エンゲージ・オファー・合意・オンボード・共創・具現の7つのステップからなる「クラウドカスタマージャーニー」として定義することで、早期かつ持続的なIT価値の創出を実現している。
まず、クラウドサービスを正しく使うために、原理原則を会社全体で決めている。使う段階でやめることを考えることや、いつでも替えることができるようにロックインのリスクを軽減するための工夫をすることや、日々アップデートされる機能や技術をキャッチアップし続けるコミュニティを構築すること等を決めている。また、成功者だけでなく失敗経験を持つ有識者らによるアドバイザリーボートの運営、稼働15年レコード数5億超のオンプレCRMのSaaS標準機能での移行、anywareオペレーションのためのSASEの導入、クラウドは落ちることを前提としクラウドベンダより早く障害検知できる監視体制の確立、いたずらにアプリを開発しないようにローコード開発のための設計ガイドの作成、数百ある業務の構成を管理および監視できる仕組みの構築など、クラウドシフト・リフトのための取り組みを行っている。
今回の取り組みは、クラウドシフトを考えている企業のお手本になる取り組みであり、IT優秀賞に値すると評価する。

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