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大同生命、AIによる「見える化」で、中小企業の経営課題を解決

大同生命は、株式会社ACES(以下「ACES」)とともに、「中小企業の経営課題の解決支援」に関する共同プロジェクトを開始した。
ACESは、AI(人工知能)で「産業のDX(デジタルトランスフォーメーション)」を支援する東京大学・松尾豊研究室発のスタートアップ企業である。プロジェクトの開始に先立ち、実証実験として、同社のオンライン会議解析ツール「ACES Meet」を活用し、同社営業担当者の「お客さま対応の見える化」を実施した。その結果、営業担当者の視線の動きや、うなずきなどの分析を通じて、これまで個人の経験や感覚に頼っていたお客さま対応が「見える化」され、営業担当者の対応力向上につながる効果が確認できた。
今回のプロジェクトでは、実証実験で得られた知見も活用しつつ、営業ノウハウの共有など「中小企業の経営課題の解決支援」に取り組む。また将来的には、同社の技術力を活用した企業への個別サポートにより、「事業承継への貢献」(円滑な技術伝承など)を目指す。
同社は、生命保険商品に加え、こうした中小企業の役に立つ付加価値サービスの提供を通じて、引き続き中小企業の課題解決を支援していく。
1.株式会社ACESの概要
会社名 株式会社ACES
所在地 〒113-0034東京都文京区湯島二丁目31番14号
設立 2017年11月20日
代表者 代表取締役田村浩一郎
事業内容 DXパートナーサービス、AIソフトウェアサービス
2.オンライン会議解析ツール「ACES Meet」の概要
・会議のDXを通じた「属人的なコミュニケーションに依存した働き方」の解消を目的としてACESが開発したAIソフトウェアである。
・オンライン会議の準備から、記録・書き起こし・分析といった一連の流れを独自開発のAIが自動で行い、関係者と共有することで、組織の生産性向上につなげる。
・一般的な議事録ツールとは異なり、AIが自動で「会議の定量化」や「要点抽出」を行うため、社内の知見やノウハウの蓄積が可能である。
3.共同プロジェクトの概要
(1)これまでの取組み(営業スキルの「見える化」に関する実証実験)
・大同生命の営業担当者によるロールプレイング(実際の商品提案場面を想定した実演研修)を「ACES Meet」で分析した。
・その結果、お客さまとのコミュニケーションで重要な「視線の動き」「表情の豊かさ」「うなずき」などを定量評価し、その結果を踏まえてロールプレイングを継続実施することで、営業担当者のお客さま対応品質が向上することが確認できた。
(2)今後の取組み(プロジェクトでの展開)
・AI活用効果の分析対象範囲を拡大し(営業担当者の話し方や会話内容など)、より多くのデータを分析・評価することで、「営業担当者のお客さま対応力向上」に貢献するツールとなるよう、「ACES Meet」の進化を後押しする。
・会話の内容やお客さまの反応から、より適切な情報やアドバイスを提示する機能を追加し、より高い品質のお客さま対応を目指す。
・さらに、「ACES Meet」を中小企業向けのサービスとして展開し、生産性向上などの「中小企業の経営課題の解決」に貢献する。将来的には、ACESの技術力を活用し「熟練工の技術伝承」などの経営課題に対して、個別サポートによる解決支援を目指す。

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