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第一生命、タスマニア大学が発行するグリーンボンドへ投資

第一生命は、オーストラリア・タスマニア州のタスマニア大学が発行するグリーンボンド※に約88億円投資した。なお本債券は、タスマニア大学が初めて発行する債券である。
タスマニア大学は1890年に創立された公立大学であり、タスマニア州の豊かな自然環境や南極への近接性等の立地を活かして、海洋学や南極研究等をはじめ、環境に関する教育や研究に注力している。タスマニア大学は、持続可能な社会の実現に向けたコミットメントの一環として、研究等を通じたカーボンニュートラルな社会の実現を掲げており、2020年には気候変動に関する情報収集やネットワーク構築を目的に設立された「気候変動に関する国際大学連盟(International Universities Climate Alliance)」に加盟する等、気候変動問題の解決に向けた取組みを積極的に行っている。
本債券によって調達された資金は、タスマニア大学のキャンパス整備・建設プロジェクトに充当される。同プロジェクトでは、キャンパスの新設や改修の際に、製造・供給過程における温室効果ガス排出量が少ない建材の活用等を行うことで、キャンパス建設時の温室効果ガス排出量削減等を目指している。
同社は、本債券への投資を通じて、グリーンキャンパス整備等の脱炭素社会への移行に向けたタスマニア大学の取組みを資金面からサポートする。
同社は、今後も引き続き運用手法の高度化・多様化によって資産運用収益の向上を図るとともに、責任ある機関投資家として持続可能な社会の形成に寄与するため、ESG投資に積極的に取り組んでいく。
【本債券の概要】
・発行体 タスマニア大学(Moody’s:Aa2)
・発行額 約238億円(280百万豪ドル)
・同社投資額 約88億円(103百万豪ドル)
・償還期間10年(発行日:2022年3月24日、償還日:2032年3月24日)
※DNV ビジネス・アシュアランス・オーストラリア株式会社から、国際資本市場協会(ICMA)の「グリーンボンド原則 2021」との適合性等について第三者意見を取得している。

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