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明治安田生命・永島英器社長「2022年 年頭挨拶」

明治安田生命・永島英器社長は1月4日、全役職員に向け、メッセージを送った。社長メッセージのあらましは以下のとおり。
1.新たな年を迎えるにあたって
・ 社長として、またグループCEOとして初めての年始を迎え、明治安田生命と国内外のグループ会社をあわせて、約50,000人の従業員とともに、明治安田生命グループの輝かしい未来を創り上げていきたいという決意を新たにしている。

2.3ヵ年プログラム「MY Mutual WayⅠ期」は順調に進捗
・ 2021年は、年始からコロナ禍が拡大と収束を繰り返し、社会に新たな行動様式が浸透していくなか、私たちの仕事のスタイルも大きく変容した。
・ そのようななか、当社においては、4月から新たな3ヵ年プログラム「MY Mutual WayⅠ期」をスタートし、4「大」改革、2「大」プロジェクト、そしてDX戦略を中心に、さまざまな取組みを進めてきた。その結果、経営目標、上半期業績は概ね所期の目標を達成し、そして「お客さま満足度」は過去最高を記録した昨年をさらに上回り、3年連続で最高値を更新することができた。
・ こうした成果は、コロナ禍という逆風のなか、「チーム明治安田」の全国の仲間が前向きに、そしてチャレンジングに、立ち向かってくれたおかげであり、改めて感謝したい。

3.「明治安田フィロソフィー」を体現する従業員の心を起点に、美しい循環を創出
・ 私は、社長就任以来、「『明治安田フィロソフィー』を体現する従業員一人ひとりの心を起点として、美しい循環を創りたい」と、言い続けている。当社の考え方が世の中の時流の先端にあり、強い追い風を受けていることをお伝えしたい。
・ 1つ目は「パーパス経営」。持続可能な社会の実現をめざす意識の高まり、株主至上主義的な資本主義の見直しを背景に、各社の存在意義・目的、すなわちパーパスが問われている。「明治安田フィロソフィー」を根幹に据えた当社の経営は、「パーパス経営」そのものである。
・ 2つ目は「エンゲージメント経営」。「エンゲージメント」とは、「従業員一人ひとりが、企業の掲げる理念やビジョンに理解・共感を示し、誇りと情熱をもって自発的に自分の力を発揮する貢献意欲」と定義される。ある米国のコンサルティング会社が2017年に実施した調査によれば、わが国では「熱意あふれる社員」が全体のわずか6%である一方、「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」が24%、「やる気のない社員」が70%もいるという驚くべき結果となっている。また、同じ年に実施された別の調査では、わが国において、自社の企業理念を全く覚えていない社員の割合が39%という結果となっており、企業理念を理解しないまま、日々の業務に当たっている、すなわち「エンゲージメント」が低い状態の従業員が多いとされている。
「エンゲージメント」が高い従業員が多い企業は、当然のことながら離職率が低く、業績も好調である。
・ いま米国の多くの企業が「エンゲージメント指数」を指標として、「エンゲージメント経営」に取り組んでおり、これは「パーパス経営」と連動している。
・ 翻って、当社はジョブ型雇用ではなく、メンバーシップ型雇用を打ち出し、昨年、約1,900人の契約社員が職員に移行した。また、約2,000人の事務サービス・コンシェルジュが言わば「自己変革・自己成長のファースト・ペンギン」として結果を出している。
・ 「明治安田フィロソフィー」を経営の根幹に据え、メンバーシップ型雇用にこだわり、従業員一人ひとりの心を起点に、美しい循環を創りたいという私たちの志は、復古的でも時代錯誤でもなく、「パーパス経営」「エンゲージメント経営」に取り組んでいる米国の経営の先を行くものであると考えている。そして、私が訴え続けている「自立した個」「考える現場」も同じ文脈にある。
・ 現・中期経営計画は、2030年に「富士山頂」に立つために、軌道を変える3年間。会社全体で一丸となって取り組まなければ、到底到達することのできない高い目標、大きな志だ。制度、運営、文化・風土等、すべてに聖域を認めず、検証・検討し、従業員と一緒に勇気をもって果敢に変革していくことを決意している。

4.コロナ禍に対し、チャレンジし続けてきた経験が花開き、実を結ぶ年に
・ 2022年の干支は「壬寅(みずのえとら)」であり、その意味するところは「陽気を孕(はら)み、春の胎動を助く」。すなわち厳しい冬を超えることで、春の芽吹きは生命力に溢れ、華々しく生まれるということ。昨年の年始は、まさにコロナ禍の猛威の渦中にあった。今年も予断を許さないものの、先行きには明るい希望の光が見えつつあり、またコロナ禍に対し、果敢にチャレンジを続けてきた私たちの経験が、花を開き、実を結ぶことになると思っている。
・ 今年も一年、明るく元気に、そして伸び伸びと、私たちらしさを大切に、ともに挑戦していこう。

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