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大同生命、デジタル通貨の発行実験を実施

大同生命と株式会社ディーカレット(以下「ディーカレット」)は、2020年7月7日より、デジタル通貨に関する実証実験を開始した。
大同生命は、国内生命保険会社としては初めて、ディーカレットが構築している「ブロックチェーン上でデジタル通貨を発行・管理するプラットフォーム」を用いて自社ブランドのデジタル通貨を発行し、実証実験参加者に限定した仮想経済圏を構築する。
参加者がスマートフォンアプリでデジタル通貨を保有し、物品購入や、スマートコントラクト(注1)による自動積立等を行うことで、デジタル通貨やブロックチェーン技術の生命保険業への応用可能性を検証する。
なお、大同生命は2019年7月にディーカレットに出資しており(注2)、今回の実証実験は協働による取組みの一環である。
大同生命とディーカレットは、今後も、デジタル通貨等のテクノロジーの活用を通じ、より利便性の高い生命保険の実現を目指していく。
(注1)送金や決済といった取引に伴うさまざまな処理を自動化する仕組み
(注2)2019年7月11日付大同生命ニュースリリース
デジタル通貨による価値交換プラットフォームとの協働-ディーカレット社への出資-
https://www.daido-life.co.jp/company/news/2019/pdf/190711_news.pdf
■実証実験の概要
・大同生命はディーカレットが構築している「ブロックチェーン上でデジタル通貨を発行・管理するプラットフォーム」を活用し、デジタル通貨を発行する。
(発行するデジタル通貨の有効期間は、2020年7月から8月の約2カ月間)
・実証実験の参加者(大同生命の役職員、約100名程度)が、スマートフォンアプリでデジタル通貨を保有し、参加者に限定した範囲で利用する。
・具体的には、物品購入や、日々の歩数など健康活動の成果に基づく自動積立のほか、募金とりまとめ者による集金など社会貢献活動にも活用する。
・これらの取組みを通じて、デジタル通貨の発行から利用までの一連の事務運用等を確認し、保険料収納、保険金支払など実業務への応用可能性を検証する。
・さらに、本実験で使用するブロックチェーンを大同生命とディーカレットの2社で共同構築し、相互運用性など技術的な課題の洗い出しを行う。
■ディーカレットのデジタル通貨プラットフォームの特徴
ディーカレットが構築している「ブロックチェーン上でデジタル通貨を発行・管理するプラットフォーム」は、利用企業が自身のブランドでデジタル通貨を発行可能な機能を備え、スマートコントラクトを利用した処理の実装も可能である。また、取引にまつわる一連のプロセスを効率化し、少額のお金のやり取りもリアルタイムに実現する。
これにより、ダイナミックプライシングやリアルタイム決済といったブロックチェーンの特性を活かした幅広いサービスの展開を支援する。
今後、ディーカレットはプラットフォームの事業化を目指しており、既存の決済サービスへの価値移転や交換機能・サービスなど、デジタル通貨の利便性を高めるサービスの提供を増やしていく予定である。

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