T&Dホールディングス、スイスのデジタルヘルスケア企業「ダカドゥ社」と業務提携に合意
T&Dホールディングスは、独自のデジタルヘルスケアサービスを開発・提供するスイス企業、dacadooAG(CEOPeterOhnemus、以下「ダカドゥ社」)との間で「デジタル保険事業」分野において業務提携を行うことについて合意した。
1.背景
同社は、2019~2021年度中期経営計画「Try&Discover2021~共有価値の創造~」において、デジタル保険事業を有力な新規事業領域の一つと位置づけている。このデジタル保険事業において、同社グループはミレニアル世代との「デジタル接点」を介したマーケティングおよび商品・サービス提供を通じ、新たな生保市場基盤の構築を目指している。
ダカドゥ社は、医学関連のビッグデータ解析に強みを有し、独自の「ヘルススコア※」を核とするスマートフォン向けのヘルスケアサービスを世界各国の保険会社・企業に提供している。
同社は、このダカドゥ社のデジタルヘルスケア技術に着目し、2018年6月には、同社との間で協働に関する基本合意を締結した。そして、この間、同社とは生保事業を含む日本での同社技術の具体的な活用のあり方について協議を重ね、今回の業務提携の合意にいたった。
※ ヘルススコアは、膨大な医学データを解析して開発されたダカドゥ社独自の健康指標です。同スコアはユーザーの生活習慣・健康状態等の変化に応じてリアルタイムで更新され、ユーザーはスマートフォンアプリ等で自身のスコアを随時確認することができる。
2.業務提携の内容
同社グループは、ダカドゥ社の健康増進アプリを、日本の文化・習慣等に応じてカスタマイズし、国内の消費者、特にミレニアル世代に提供する。この健康増進アプリをユーザーの「健康づくり」に役立てるとともに、同アプリの保険事業での活用も進めていく。
今後、ダカドゥ社と協働し、2021年度を目処に「健康づくり」を応援する健康増進アプリの提供開始を目指していく。なお、同アプリについては、ウェルネス関連の商品・サービスを提供する企業を通じ、より多くの健康志向のユーザーが利用することを検討しており、構想に賛同するウェルネス企業とのアライアンスも推進する。
同社グループは、本業務提携を通じ、グループ中期経営計画で掲げる「事業ポートフォリオの多様化」、そして、社会的課題解決への貢献を通じた「共有価値の創造」を目指していく。
○ダカドゥ社の概要
ダカドゥ社は、国際的なテクノロジー企業であるとともに、顧客企業・保険会社にとっての「デジタルフロントドア」として、革新的なサービスの提供を通じてヘルスケア分野におけるデジタル変革を推進している。
スイスのチューリッヒを拠点とする同社は、行動科学、オンラインゲーム、ソーシャルネットワーク、人工知能、自動化されたコーチングといった動機付け技法を組み合わせることで、より健康で活力ある生活を送るためのスマートフォン等向けの先進的なアプリ基盤を開発・運営している。
膨大な医学データの解析に基づき開発された特許取得済みの「ヘルススコア」は、個々のユーザーの健康状態をリアルタイムで測定することができ、ユニークなユーザー体験を提供するとともに、ダカドゥ社の顧客企業が自社の健康増進プログラムによる有効性を効果的に測定することもできる。
●名称 dacadooAG
●設立 2010年
●所在地 スイス連邦チューリッヒ
●代表者 CEO:PeterOhnemus
●ウェブサイト www.dacadoo.com(英語)