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ライフネット生命、保険募集代理店としてP2P保険「わりかん がん保険」の販売を開始

ライフネット生命は少額短期保険業者として日本で初めてサンドボックス制度*1の認定を受けた株式会社justInCaseのP2P保険「わりかん がん保険」を、保険募集代理店として販売を開始する。
同社は、2019年11月12日にjustInCaseと業務提携契約を締結し、両社で取組みを検討してきた。2020年2月20日より、justInCaseの保険募集代理店として同社が提供するP2P保険「わりかんがん保険」を同社ウェブサイトにて販売開始する予定である。なお、他社の保険商品の販売は、同社にとって初めての取組みとなる。
同社は、保険募集代理店として、「わりかん がん保険」の販売拡大を図るとともに、他社商品の販売を通じて、経営方針の重点領域に掲げる「顧客体験の革新」に取組む。
■P2P保険「わりかん がん保険」のポイント
「わりかん がん保険」は、支払いが確定した保険金額を契約者で「わりかん」し、その金額に引受保険会社であるjustInCaseの管理費を加えた金額が保険料となるという仕組みである。契約者には事後的に保険料が請求される。
[わりかん保険]
1. P2Pの仕組みを導入した保険
・ P2P保険(Peer-to-Peer保険)とは、同じリスクを共有する集団でリスクを分け合い、保険料の拠出を行う仕組みを用いた保険である。P2P保険は欧米や中国などで普及しているが、国内では事例がなく、justInCaseが保険分野では初めてのサンドボックス認定*1を取得した。
2. 保障はがん診断一時金、上皮内がん診断一時金と死亡保障
・ がん、または、上皮内がんと初めて診断された場合、一時金80万円を受け取れる。
万が一に備える死亡保障は、年齢・性別によって保険金額が異なる(例:25歳~29歳・男女:180万円)。
3. 保険料は後払い
・ 支払い確定となった保険金額を年齢グループ別の契約者の数で割った金額に、justInCaseの管理費を足した金額が保険料として契約者に請求される。保険料の請求は保険金の支払いが発生したあとになるため、保険料は後払いとなる。
保険料は、支払った保険金額によって毎月変動する。なお、保険料には上限があり、契約時年齢20歳~39歳は500円、40歳~54歳は990円、55歳~74歳は3,190円である。
*1 サンドボックス制度とは、生産性向上特別措置法に基づき、新しい技術やビジネスモデルを用いた事業活動を促進するために内閣官房が主導する新技術等実証制度である。justInCaseは2019年7月5日に、保険分野で初めての認定を取得した。
■両社代表者のコメント(以下、原文ママ)
【株式会社justInCase 代表取締役 畑加寿也】
わりかん保険とは、保険の契約者同士がリスクをシェアし、もしものことが起こった際に助け合う仕組みを実現するものです。保険の原点とも考えられ、日本古来の頼母子講(たのもしこう)や無尽(むじん)をテクノロジーで蘇らせました。この仕組みは、シェアリングエコノミーと同様に、利用者が多ければ多いほど、一人ひとりの負担が軽くなります。契約者という仲間を増やすためには、オンライン生保のパイオニアとして、革新的な顧客体験を掲げるライフネット生命との協業が欠かせないと思っています。
日本においてもP2P保険が当たり前になるように、ライフネット生命との取組みをこれからも加速させていきます。
【ライフネット生命保険株式会社 代表取締役社長 森亮介】
当社は、2008年に開業して以来、「正直に わかりやすく、安くて、便利に」をライフネットの生命保険マニフェストに掲げ、保険商品・サービスを提供しています。サンドボックス制度認定の「わりかん がん保険」は、わかりやすい保障内容であることに加え、テクノロジーを活用して、保険料が後払いという従来の保険にはなかった新しい仕組みが導入され、お客さまに新しい価値を提供できる保険です。当社は、オンライン生保の強みを生かして、「わりかん がん保険」の推進に貢献するとともに、業務提携契約を締結しているjustInCaseと、お客さまにとって魅力的な商品・サービスの提供を検討してまいります。

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