第一生命、グラウンドを活用した地域住民のQOLを高めるまちづくりの構想を策定
第一生命、丸紅都市開発株式会社(代表取締役:山本哲司)、相互住宅株式会社(代表取締役社長:永山篤史)、NTT都市開発株式会社(代表取締役社長:中川裕)、野村不動産株式会社(代表取締役社長:宮嶋誠一)は、健康増進、高齢者支援、地域活性化、子ども・教育、スポーツ振興、安全・防災、環境配慮などを通じた地域住民のQOL(*)向上をコンセプトに、第一生命グラウンドを活用したまちづくりの構想を策定し、2022年度のまちびらきに向けて具体的な取組検討を進めていく。
東京都世田谷区に所在する「第一生命グラウンド」は、社員のための福利厚生施設として、1954年の開園以来、長きにわたり緑豊かな環境を維持してきた。本まちづくりは、この良質な既存の森を含む約9haを全体敷地として、ファミリー向け分譲マンション、クリニックモール、学生向け住宅、サービス付き高齢者向け住宅、地域コミュニティ・子育て支援施設などを配し、多世代が居住し豊かに交流し続けることをめざす。敷地内の道路や建物の配置を工夫することで、既存の緑を極力残し、約3haの広場や公園を地域住民にも開放していく。これらの緑地では、健康・スポーツ等のイベント開催などを通じて地域のコミュニティを醸成し、地域活性化につなげていく。さらに、本敷地は、東京都の広域避難場所にも指定されていることから、地域防災拠点としての機能も強化していく。
今後も、世田谷区をはじめとする自治体、近隣住民の方々、外部パートナーとともに、より一層のコミュニケーションを深め、このまちの魅力・価値向上をめざすと共に、地域・社会の課題解決を通じてSDGsの達成等にも寄与することをめざしていく。
*本まちづくりでは、QOL(Quality of Life)向上を「一人ひとりが望むしあわせな人生や生き方を実現すること」と捉える。
【QOL向上に向けた主な取り組み(検討中)】
■健康増進(第一生命保険(株)、日本女子体育大学、野村不動産(株)、丸紅都市開発(株)、相互住宅(株)、総合メディカル(株) 等)
・健康・スポーツに関わる基礎データの収集および実証実験を通じて得られた科学的知見を活用した新たな健康支援サービスの構築
・周辺地域に不足する診療科目を充足し、地域総合病院と連携したクリニックモールの運営
・薬に関する相談だけでなく、健康や介護などに関する相談もできる厚生労働省基準適合「健康サポート薬局」の設置
・地域住民に対し、健康に関する情報やサービスを発信し、生活習慣病、認知症等支援・啓発を目的としたコミュニティイベント(認知症カフェなど)の開催
・地域住民向け健康維持・増進プログラムの提供
■高齢者支援(野村不動産(株) 等)
・高齢者向け住宅入居者への生活支援・健康管理・コミュニティ活動支援サービスの提供
■地域活性化(各事業者 等)
・緑地を活用した地域交流イベントの開催
・本敷地と京王線仙川駅・千歳烏山駅周辺地域とをつなぐ移動手段の検討
■子ども・教育((一財)UNITED SPORTS FOUNDATION、NTT都市開発(株) 等)
・トップアスリートによる子ども運動教室の開催
・学校の枠を超えた人と人とのつながりを生み出す学生向け住宅の運営
■スポーツ振興(第一生命保険(株)、(一財)UNITED SPORTS FOUNDATION、日本女子体育大学 等)
・地域のスポーツ施設の充実に向けた、日本女子体育大学および世田谷区による野球場の活用
・地域住民も利用できる第一生命グループ女子陸上競技部監修の森のランニングコースの整備
・地域住民を対象とした様々な健康・スポーツイベントの企画・運営
■安全・防災(第一生命保険(株)、(株)チャレナジー 等)
・地域防災拠点としての防災機能の強化(災害時の飲料水、食料等の備蓄、災害時の非常用電源の整備、森の減災効果も活用、地域住民の避難場所等も想定)
■環境配慮((株)チャレナジー、第一生命保険(株)、各事業者 等)
・森の保全と豊かな住環境の構築
・災害時の非常用電源としても活用可能な小型風力発電付き街路灯の設置
・既存樹木の移植、リサイクル活用