MS&ADホールディングス、豪州金融グループChallenger Limited社との戦略的提携関係強化を合意
MS&ADホールディングスは、傘下に生命保険事業およびファンドマネジメント事業を有する豪州の金融サービス会社、ChallengerLimited(以下「Challenger社」)との間で、オーストラリア、日本のみならず国際的に生命保険事業、ファンドマネジメント事業ならびに関連商品販売の相互協力を促進する既存の戦略的な提携関係を強化することで合意した。
1.戦略的提携の概要
・Challenger社の株式取得:
The Insurance Acquisition and Takeovers Actに基づくオーストラリア健全性規制庁(APRA)の認可やThe Financial Sector(Shareholdings)Actに基づく財務相の認可等の各種当局許認可の取得、および、市場環境1を前提とし、今後4か月を目途にChallenger 社の発行済株式総数の15%超を取得する。
・出資資金:
同社グループ内の手元資金再保険に関する協業
・関係の強化:
Challenger社と同社の子会社である三井住友海上プライマリー生命保険株式会社(以下、MSP生命)との既存の提携を強化する。新たに米ドル建て通貨選択型特別終身保険の再保険契約を締結し、少なくとも5年の間、既存の豪ドル建て保険の再保険と併せて出再保険料500億円(年間)の出再を維持する。
・役員任命権:
上述の15%超の株式取得および再保険に関する協業の維持を条件にChallenger社取締役会への取締役1名の任命権を有する。
2.戦略的提携の目的
(1)持分法適用による同社連結決算へのChallenger社の持分利益の取り込み
15%超の株式取得ならびに取締役1名の派遣により、同社はChallenger社を持分法適用関連会社とする。これにより、Challenger社の純利益が同社の連結純利益に貢献することになる。
(2)Challenger社とMSP生命との提携強化
両社の収益性向上のため、現在の豪ドル建て商品における提携関係をその他の商品(特に米ドル建て通貨選択型特別終身保険)へも拡大する。同社ならびにChallenger社は、MSP生命においてChallenger社の専門的知見を活かし、新商品の共同開発を進める。
(3)事業ポートフォリオの更なる分散
再保険商品における提携関係を強化することで、同社グループとしての事業ポートフォリオの更なるリスク分散を実現する。
Challenger 社の概要及び、詳細は下記URLを参照
[https://www.ms-ad-hd.com/ja/news/irnews/irnews-9219603893406257451/main/0/link/190326_Challenger_hd.pdf]