明治安田生命、2019-2020年度経済見通しを作成
明治安田生命は、2018年10-12月期のGDP速報値の発表を踏まえ、2019-2020年度の経済見通しを作成した。
主要なポイントは以下のとおりである。
1.日本のGDP成長率予測
実質GDP成長率: 2019年度 0.8% 2020年度 0.5%
名目GDP成長率: 2019年度 1.6% 2020年度 1.1%
2.要 点
①日本の景気は、緩やかな回復傾向で推移している。米国発の貿易戦争の広がりや、中国・欧州景気の減速、不安定な金融市場といった不透明要素が残るなかでも、基本的に堅調な米国景気や、省力化投資需要の高まりなどを背景に、緩やかな回復が続くとみる。
②個人消費は、引き続き良好な雇用環境や、各種イベントが下支えとなり、底堅い推移を予想する。住宅投資は、住宅価格の高止まりや空室率の上昇が下押し圧力となり、鈍化傾向で推移するとみる。設備投資は、更新維持投資や省力化投資が下支えし、回復傾向が続くと予想する。公共投資は、オリンピック関連工事や被災地復旧工事等が下支えすることで、底堅く推移すると予想。輸出は、海外景気の減速で景気のけん引役になるほどの力強さは期待できないものの、やはり底堅い推移が続くとみる。
③米国景気は、良好な雇用・所得環境や企業収益の増益基調を背景に、個人消費や設備投資の緩やかな増加が見込まれ、拡大傾向が続くとみる。ただ、大規模減税の効果が徐々に逓減するため、成長ペースの鈍化は避けられない。欧州景気は、内外の経済環境における不透明感が、時間をかけながらも解消に向かうことにより、徐々に回復に向かうと予想する。中国景気は、各種政策効果による景気押し上げ効果と貿易摩擦による景気下押し圧力の綱引きとなるなか、緩やかな減速に向かうと予想する。
2019-2020年度経済見通しの詳細は下記URLを参照。
【https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2018/pdf/20190219_01.pdf】