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フコク生命グループ、アジア各地域企業のESGに着目した新たな株式運用を開始

富国生命のグループ会社である富国生命投資顧問株式会社(以下「富国生命投資顧問」)は、長年培ってきた国内株のESG(環境、社会、ガバナンス)評価に関するノウハウを活かし、アジア各地域企業のESGへの取組みに着目した「外国株式アジアアクティブ運用ESG型」の運用を開始した。併せて富国生命は、この新たな株式運用スタイルについて、ファンドを通じ、一部資金を投資している。
1.本件の概要
今般、富国生命投資顧問は、シンガポールに拠点を置く資産運用会社であるUOB Asset Management Ltd(以下、UOBAM)※1との間で投資助言契約を締結し、アジア株のESG運用を開始した(「私募アジア株ESGアクティブファンド」※2
)。
富国生命投資顧問は2010年10月よりアジア地域での高い調査力に定評のあるUOBAMから投資助言を受け、東南アジア諸国連合(ASEAN)を中心に財務評価を主とするアジア株の運用を手掛けてきたが、今回はさらに、中長期的な企業価値に影響を与える非財務要因である環境・社会・ガバナンス(ESG)に関する評価を加味した運用を行う。アジア株のESG評価にあたっては、これまで富国生命投資顧問において培ってきた直接取材に重点を置いた国内株のESG評価に関するノウハウをUOBAMと共有し、協働による現地直接取材も実施していく。
こうした取組みを通じて、アジア株運用においても、エンゲージメントを推進するとともに資産運用の高度化に努めていく。
2.フコク生命グループとしてのESG投融資への取組み
フコク生命グループでは、2004年より富国生命がSRI(社会的責任投資)を退職年金制度の資産運用に導入し、特別勘定において生命保険会社初となるSRIファンドを設定したほか、富国生命投資顧問においてSRIファンドの運用を開始するなど、早くからSRIに注力し、現在のESG運用にそのノウハウが引き継がれている。また、2016年には、富国生命および富国生命投資顧問は、国連の責任投資原則(PRI、Principles for Responsible Investment)の趣旨に賛同し署名機関となった。
今般の「私募アジア株ESGアクティブファンド」は、フコク生命グループとして注力しているESG投融資の拡充の一環であり、富国生命は同ファンドに一部資金を投資している。今後とも、フコク生命グループとして、持続可能な社会の実現に向けESG投融資に注力していく。
※1:1986年設立。シンガポールの大手金融機関United Overseas Bank傘下の資産運用会社。
※2:「私募アジア株ESGアクティブファンド(適格機関投資家専用)」(設定・運用は岡三アセットマネジメント株式会社:金融商品取引業者関東財務局長(金商)第370号、一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会)の運用の一部を受託(投資一任契約締結)。

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