メットライフ生命、2017年度決算(案)を発表
メットライフ生命は2017年度(2017年4月1日~2018年3月31日)の業績を発表した当期の概況は、外貨建て商品や医療保険の販売の伸びに支えられ、強固な財務基盤を維持する中で引き続き堅調な成長を実現した。
<業績概況>
新契約年換算保険料は、1,053億円(前年度比+0.7%)
保険料は、1兆6,244億円(前年度比+12.3%)
保有契約件数は、900万件(前年度末比+2.2%)
基礎利益は、1,324億円(前年度比+19.8%)※1
ソルベンシー・マージン比率は、883.6%(前年度末比△73.4ポイント)
●外貨建て商品と医療保険が引き続き順調
外貨建ての死亡保障および年金商品の新契約年換算保険料は、前年度比42.5%の伸びを示し、同保険料全体では0.7%の増加となった。これは、お客さまにより良い商品を提供するため、2015年から円建ての死亡保障および年金商品の販売を抑制し、販売の重点を外貨建ての商品へ移してきた戦略が着実に進展していることを示している。
医療保険では、新終身医療保険の「FlexiS(フレキシィエス)」シリーズの販売が引き続き好調であった。2017年7月に発売した「FlexiS」シリーズは、業界で初めて※2認知症の診断確定や要介護状態の認定に基づき一時金を給付する特約を付けたほか、「FlexiGoldS」では1年間の給付金支払削減期間を撤廃した。
●保険料収入が増加
一方、保険料は既存の保有契約や新契約の伸びに伴い前年度比12.3%増加した。保有契約件数は、契約の継続率の向上と外貨建て商品や医療保険の販売増により順調に増加、900万件となった。特に第4四半期に見られた好調な販売は、2018年度に入っても継続している。
●財務基盤は強固
基礎利益は、前年度比219億円の増加となった。外貨建て商品や医療保険の好調な販売、メットライフのグローバルな規模を生かした資産運用力、さらには事業費の効率化に向けた取り組みが利益を押し上げた。すなわち、すべての収益源が持続的な収益増加につながった。同社の総資産は初めて10兆円を超え着実な成長を遂げている。
財務基盤は引き続き強固であり、ソルベンシー・マージン比率は883.6%の高水準を維持している。また、国際的な格付け会社であるS&Pグローバル・レーティング・ジャパン社は4月23日付のレポートで、同社の保険財務力格付けを日本のソブリン格付けを上回る「AA-」に維持している。