明治安田生命は、新入社員を対象に就職活動、働き方・お金に関する意識についてのアンケート調査を実施
明治安田生命は、2018年春の「新入社員」を対象に就職活動、働き方・お金に関する意識についてのアンケート調査を実施した。
1.新入社員の就職活動の実態
内定企業数は2.28社と2年ぶりの増加。エントリー企業数は14.5社と最少。就職環境はますます学生優位に。
就職先を選んだ理由は「仕事のやりがい」が1位、「会社の安定性が」2位。
「残業や休暇についての状況」など、働きやすさに関わる項目は増加傾向。
就職活動の満足度は79.9%と、調査開始以降最高値を記録。特に男性の満足度上昇が目立つ。
2.新入社員の働き方に関する意識
仕事観は「平和主義タイプ」が増加し、半数近くを占める。会社への帰属意識低下の表れか、「忠実主義」は調査開始以降最低。
将来めざすポストは、男性では昨年から「社長」と「役員クラス」が増加。女性では「役職には興味がない」が59.5%と2年連続で増加。
1か月あたりの理想の残業時間は新入社員・上司ともに0~10時間が最多に。一方、上司の実際の残業時間は25.3時間と、理想と現実には大きなギャップ。
新入社員の約7割がテレワークの活用に前向き。理由は「通勤する時間・手間が省ける」が最多。
定年延長の動きを受け、希望の退職年齢は新入社員・上司ともに過半数が60歳超。一方、新入社員の約2割が「55歳以下」での早期退職を希望。
新入社員も上司も約6割がAI活用による好影響を期待。AIを脅威と捉える人は上司よりも新入社員に多い。
「働き方改革」のうち最も重要だと思う事項については、新入社員・上司とも「賃金引上げと労働生産性の向上」がトップ。
3.新入社員のお金に関する意識
初任給の使い道では「両親へのプレゼント」が10年連続のトップ。2017年の世界的な株高を受け、男性を中心に「株などへの投資」に積極化。
1か月当たりの貯蓄目標額は50,163円。貯蓄をする理由は「病気や事故の備えとして」がトップ。
30歳時点の目標年収は596万円、将来の目標年収は1,205万円。労働需給のひっ迫で就職環境は売り手優位な状況が続くなか、将来展望も強気に。
投資をしたい商品は「株式・投資信託」が新入社員・上司ともにトップ。「ビットコインなどの仮想通貨」に投資をしたい人は、新入社員・上司ともに1割未満。