JA共済連、平成28年度上半期業績を発表
JA共済連は12月2日、平成28年度上半期(28年4月-9月)の業績を発表した。
なお、4月に発生した熊本地震への対応については、震災直後からJA調査員が損害調査に着手するとともに、JA・連合会が一体となった損害調査・支払査定に取り組んだ結果、震災発生後2か月で調査・査定を概ね完了し、建物更生共済の支払共済金額は9月末時点で1349億円となっている。
◆主要業績
▽新契約高
(1)生命総合共済
生命総合共済の新契約高は、件数で80万6千件(前年同期比91.5%)、保障共済金額では3兆6105億円(同86.9%)となった。また、契約者からの共済掛金受入額は、前年度上半期に比べ1374億円増加し、8514億円(同119.2%)。なお、生命総合共済には、終身共済、養老生命共済、こども共済、定期生命共済、医療共済、がん共済、引受緩和型終身共済、引受緩和型医療共済、介護共済を含む。
(2)建物更生共済
建物更生共済の新契約高は、件数で62万8千件(前年同期比127.2%)、保障共済金額では6兆8689億円(同109.7%)となった。なお、契約者からの共済掛金受入額は、前年度上半期に比べ821億円増加の2990億円(同137.9%)。
(3)自動車共済・自賠責共済
自動車共済の新契約高は、契約件数で407万9千件(前年同期比97.5%)、契約者からの共済掛金受入額では1811億円(同99.7%)となった。自賠責共済は、契約台数で163万1千台(同97.2%)、共済掛金受入額では391億円(同97.4%)となった。
▽保有契約高
生命総合共済および建物更生共済合計の保障共済金額は、270兆3286億円(前年度末比98.8%)となり、前年度末に比べ3兆3423億円の減少となった。
▽主要収支状況等
(1)受入共済掛金
受入共済掛金は、生命総合共済の一時払掛金および建物更生共済の振替払掛金が増加したことなどにより、前年度上半期に比べ5657億円増加の3兆7103億円(前年同期比118.0%)となった。
(2)支払共済金
支払共済金は、建物更生共済の事故共済金が増加したことなどにより、前年度上半期に比べ551億円増加の1兆8917億円(前年同期比103.0%)となった。
(3)正味財産運用益
正味財産運用益(財産運用収益-財産運用費用)は、前年度上半期に比べ207億円減少の5052億円。
(4)経常利益
経常利益は、前年度上半期に比べ1276億円減少し、1345億円(前年同期比51.3%)となった。
▽資産の状況
総資産は、前年度末に比べ1兆3140億円増加し、57兆1515億円(前年度末比102.4%)となった。そのうち運用資産は、前年度末に比べ1兆3634億円増加し、54兆9868億円(同102.5%)となった。
◆基礎利益
基礎利益は、熊本地震の発生による支払共済金の増加にともなう危険収支の悪化等により、前年度上半期に比べ1529億円減少し、2038億円となった。
◆支払余力(ソルベンシー・マージン)比率
支払余力(ソルベンシー・マージン)比率は、再保険担保額の増加により巨大災害リスクが減少したことから、前年度末に比べ53.0ポイント増加の850.7%となった。