第一生命、不動産投資ファンドを通じ物流施設へ投資

 第一生命は、オリックス不動産投資顧問を運用会社とする不動産投資ファンドを通じて、市川塩浜ロジクティクスセンターへの投資(約68億円)を決定した。不動産投資ファンドを通じた物流施設への投資は、大手生保では初の取り組みとなる(同社調べ)。
 同社では、保有不動産ポートフォリオの中長期的な収益性・資産価値の向上、リスク抑制の視点から、これまで投資してきた大規模オフィスに加えて、リスク対比で安定収入が見込める都心の賃貸マンションや中規模オフィスへの分散投資を積極的に行うなど、投資対象の多様化を進めている。今回の物流施設への投資についても、分散投資を推進する一環で取り組むもの。
 インターネット通信販売市場の著しい成長を背景に国内の物流施設需要が拡大している一方、大型物流施設の供給増加によりテナント企業が施設を選別する目は厳しくなっている。同社は、物流施設の開発・運用ノウハウを有するオリックスグループの知見を活かし、競争力が高い物流施設への選別投資を進めることで、安定的な収益を獲得できるとしている。
 今回の物件は、大消費地である都心へのアクセス、空港へのアクセスが良好な市川エリアに立地していることに加え、JR京葉線・市川塩浜駅から徒歩9分と交通利便性が良く、労働力を確保しやすいことから、今後も高い競争力が維持できると見込んでいる。

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